佐世保市鹿子前町の九十九島水族館(海きらら)で、来館者が案内役のスタッフを選び水族館の裏側を見学する「逆指名バックヤードツアー」。2019年度の人気投票結果が発表され、魚類担当の永光萌衣さん(22)が「常に笑顔」の接客スタイルで、指名率84%で1位を勝ち取った。
ランキング発表は17年に開始し、今年で3回目。2位は眞鍋勇平さん(21)で指名率69%、3位は百武可奈子さん(38)で64%=いずれも魚類担当=。
ツアーは、毎月第3日曜日に実施。参加者20人が2班に分かれ、ガイドスタッフ1人ずつが各班を案内する。館内に張り出された逆指名用のスタッフポスターを見て、参加者がお気に入りのスタッフに投票。上位2人がツアーを担当する。スタッフ12人のうち毎回5人程度がランダムに“出場”している。
圧倒的な指名率で1位に輝いた永光さんは山口県出身。福岡県の動物海洋系専門学校を卒業後、海きららに就職した。「まさか1位になると思っていなかったから驚いた」と永光さん。「お客さまの気分を少しでも上げられるように、常に笑顔を心掛けた点でしょうか」と勝因を分析する。そんな永光さんのポスターの宣伝文句は「あなたを笑顔で癒します!」。
スタッフによって、掘り下げる点や紹介する場所が異なるところが同ツアーの魅力。2位に入った眞鍋さんは「新しい生き物が入ってきたら図鑑で調べて、それをいかに面白く伝えられるかに心を砕いた」と満足そうに話す。
現在、新型コロナウイルス感染防止のためツアーは中止しているが、3位に食い込んだ百武さんは「今後も、『海きららといえば逆指名バックヤードツアー』と言っていただけるよう、定番化に尽力したい」と意気込みを語った。