JAF、政府の緊急事態宣言を受け競技会の開催延期等、新型コロナ対策の期間延長を要請

 国内モータースポーツの統括団体であるJAF日本自動車連盟は4月7日、日本政府から新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に対する“緊急事態宣言”が発令されたことを受け、これまで4月30日までとしていた日本選手権やJAF公認競技会などの開催延期等の期間を5月31日までとすることを発表した。

 WHO世界保健機関によって世界的な大流行“パンデミック”が宣言され、日本国内でも首都圏をはじめ、大阪、福岡といった三大都市圏を中心に、急速に感染者数が増加している新型コロナウイルス感染症。この対策として7日、政府から緊急事態制限が発令され、7都府県で今後1カ月にわたってよりレベルの高い感染防止対策がとられることとなった。
 
 このような状況から、4月30日までに開催が予定されている日本選手権競技会やJAF公認競技会、JAF認定ライセンス、公認審判員講習会などの主催者などに対して開催の延期もしくは、中止を求める『新型コロナウイルス等感染防止対策に係るお願い』を発表していたJAFでは、この対象期間を1カ月延長した5月31日までとすることを決定。主催者、クラブ・団体に改めて協力を呼びかけた。

 また、これに合わせてJAFが主催するBライセンス講習会の開催中止・延期期間も、従来の4月末から5月31日までに変更されている。

 JAFは今回の発表に際し「主催者・参加者・クラブ・団体・関係者等の皆さまにおかれましては、多大なる煩慮をお掛けいたしますが、皆さまの健康・安全を鑑み、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます」というコメントを発している。

 なお、JAFは競技会等の開催延期又は、中止を決定したオーガナイザーに対して救済措置をとることを発表済みだ。
 
 具体的には、当該期間内に予定されていた競技会の開催が変更又は、中止となった場合のスポーツカレンダー変更申請、取消申請を無料で受け付ける他、組織許可申請料などの返金を行うとしている。詳細は『新型コロナウイルス等防止対策に係る対応について(2020年4月3日版)(http://jaf-sports.jp/news/detail000504.htm?ga=2.185279849.1343952882.1586308168-500778177.1586137462)』まで。

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