球団史上最高の二塁手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手に続く第3弾として、各球団の番記者が球団史上最高の二塁手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代二塁手のなかからトップ5を選出して紹介している。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
【1位】ボビー・グリッチ(1970-76)
WAR36.0(Baseball-Reference版)は二塁手で球団史上最高。1973年から4年連続ゴールドグラブ賞。
【2位】ブライアン・ロバーツ(2001-13)
【3位】ロベルト・アロマー(1996-98)
【4位】デイビー・ジョンソン(1965-72)
【5位】リッチ・ダウアー(1976-85)

レッドソックス
【1位】ダスティン・ペドロイア(2006-現在)
ルーキーイヤーからの2年間でMVP、新人王、ワールドシリーズ制覇、ゴールドグラブ賞を手にした史上唯一の選手。
【2位】ボビー・ドーア(1937-51)
【3位】ビリー・グッドマン(1947-57)
【4位】ジョディ・リード(1987-92)
【5位】マイク・アンドリュース(1966-70)

ヤンキース
【1位】トニー・ラゼリ(1926-37)
1936年5月24日(現地時間)にア・リーグ記録の1試合11打点。5度のワールドシリーズ制覇を経験。
【2位】ウィリー・ランドルフ(1976-88)
【3位】ロビンソン・カノー(2005-13)
【4位】ジョー・ゴードン(1938-46)
【5位】ボビー・リチャードソン(1955-66)

レイズ
【1位】ベン・ゾブリスト(2006-14)
オールスター・ゲーム選出2度。内外野の全ポジションを守った2009年はMVP投票8位にランクイン。
【2位】岩村明憲(2007-09)
【3位】ローガン・フォーサイス(2014-16)
【4位】ミゲル・カイロ(1998-2000)
【5位】ブランドン・ロウ(2018-現在)

ブルージェイズ
【1位】ロベルト・アロマー(1991-95)
在籍5年でオールスター・ゲーム選出5度、ゴールドグラブ賞5度、ワールドシリーズ制覇2度。2011年にアメリカ野球殿堂入り。
【2位】アーロン・ヒル(2005-11)
【3位】オーランド・ハドソン(2002-05)
【4位】ダマソ・ガルシア(1980-86)
【5位】マニュエル・リー(1985-92)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
【1位】ネリー・フォックス(1950-63)
1959年にMVPを受賞。ゴールドグラブ賞3度。1997年にアメリカ野球殿堂入り。背番号「2」は永久欠番。
【2位】エディ・コリンズ(1915-26)
【3位】レイ・ダーラム(1995-2002)
【4位】井口資仁(2005-07)
【5位】ホルヘ・オルタ(1972-79)

インディアンス
【1位】ナップ・ラジョイ(1902-14)
WAR79.8(Baseball-Reference版)は球団史上最高。2047安打も球団記録。1937年にアメリカ野球殿堂入り。
【2位】ジョー・ゴードン(1947-50)
【3位】ロベルト・アロマー(1999-2001)
【4位】ボビー・アビラ(1949-58)
【5位】ジェイソン・キプニス(2011-19)

タイガース
【1位】チャーリー・ゲーリンジャー(1924-42)
19年間タイガース一筋。通算WAR78.6(FanGraphs版)は二塁手としてメジャー史上5番目の数字。
【2位】ルー・ウィテカー(1977-95)
【3位】イアン・キンズラー(2014-17)
【4位】プラシド・ポランコ(2005-09)
【5位】ディック・マコーリフ(1960-73)

ロイヤルズ
【1位】フランク・ホワイト(1973-90)
オールスター・ゲーム選出5度、ゴールドグラブ賞8度。背番号「20」はチームの3つの永久欠番のうちの1つ。
【2位】ウィット・メリフィールド(2016-現在)
【3位】クッキー・ロハス(1970-77)
【4位】マーク・グルジラネック(2006-08)
【5位】ホゼ・オファーマン(1996-98)

ツインズ
【1位】ロッド・カルー(1967-78)
ツインズ在籍時の通算打率.334は球団史上最高。1969年からの10年間で首位打者7度。1991年にアメリカ野球殿堂入り。
【2位】ブライアン・ドージャー(2012-18)
【3位】チャック・ノブロック(1991-97)
【4位】スティーブ・ロンバードージ(1985-88)
【5位】ティム・タフェル(1983-85)

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
【1位】クレイグ・ビジオ(1988-2007)
アストロズ一筋20年の殿堂入り二塁手。通算の出場試合、安打、得点、塁打、二塁打、長打の数はいずれも球団記録。
【2位】ホゼ・アルトゥーベ(2011-現在)
【3位】ジョー・モーガン(1963-71,80)
【4位】ビル・ドーラン(1982-90)
【5位】ジェフ・ケント(2003-04)

エンゼルス
【1位】ボビー・グリッチ(1977-86)
WAR35.1(Baseball-Reference版)は野手では球団史上5番目の数字。ストライキで短縮シーズンの1981年に本塁打王。
【2位】ハウィー・ケンドリック(2006-14)
【3位】アダム・ケネディ(2000-06)
【4位】ボビー・クノップ(1964-69)
【5位】サンディ・アロマーSr.(1969-74)

アスレチックス
【1位】エディ・コリンズ(1906-14,27-30)
WAR55.9(FanGraphs版)は野手で球団史上3位、二塁手で同1位。1909年からの6年間で打率.345、358盗塁をマーク。
【2位】マックス・ビショップ(1924-33)
【3位】マーク・エリス(2002-11)
【4位】ディック・グリーン(1963-74)
【5位】ジェッド・ラウリー(2013-14,16-18)

マリナーズ
【1位】ブレット・ブーン(1992-93,2001-05)
2001年に球団史上4位の141打点で打点王。142本塁打、531打点、長打率.479は二塁手による球団記録。
【2位】ロビンソン・カノー(2014-18)
【3位】ハロルド・レイノルズ(1983-92)
【4位】ジョーイ・コーラ(1995-98)
【5位】フリオ・クルーズ(1977-83)

レンジャーズ
【1位】イアン・キンズラー(2006-13)
1145安打、748得点、249二塁打、23三塁打、156本塁打、539打点はいずれも球団史上10位以内にランクイン。
【2位】フリオ・フランコ(1989-93)
【3位】マーク・マクレモア(1995-99)
【4位】アルフォンゾ・ソリアーノ(2004-05)
【5位】バンプ・ウィルス(1977-81)

ナショナル・リーグ東部地区

ブレーブス
【1位】マーカス・ジャイルズ(2001-06)
OPS.809は300試合以上に出場した二塁手のなかで球団史上1位。打率.316、49二塁打の2003年にオールスター・ゲーム選出。
【2位】トニー・クチネロ(1936-40,42-43)
【3位】オジー・アルビーズ(2017-現在)
【4位】フェリックス・ミヤーン(1966-72)
【5位】グレン・ハバード(1978-87)

マーリンズ
【1位】ルイス・カスティーヨ(1996-2005)
2000年に62盗塁、2003年に48盗塁で盗塁王。2002年に35試合連続安打。オールスター・ゲーム選出3度、ゴールドグラブ賞3度。
【2位】ダン・アグラ(2006-10)
【3位】ディー・ゴードン(2015-17)
【4位】デレク・ディートリック(2013-18)
【5位】スターリン・カストロ(2018-19)

メッツ
【1位】エドガルド・アルフォンゾ(1995-2001)
得点圏打率.318は球団史上最高。2000年に打率.324、25本塁打、OPS.967の好成績でオールスター・ゲーム選出。
【2位】ダニエル・マーフィー(2008-15)
【3位】ウォーリー・バックマン(1980-88)
【4位】ジェフ・ケント(1992-96)
【5位】フェリックス・ミヤーン(1973-77)

フィリーズ
【1位】チェイス・アトリー(2003-15)
2004年から2014年までの11年間で記録したWAR62.0(Baseball-Reference版)はメジャー全体で3番目の数字。
【2位】フアン・サミュエル(1983-89)
【3位】デーブ・キャッシュ(1974-76)
【4位】マニー・トリーヨ(1979-82)
【5位】トニー・テイラー(1960-71,74-76)

ナショナルズ
【1位】ホゼ・ビドロ(1997-2006)
WAR16.5(Baseball-Reference版)は二塁手として球団史上最高。在籍10年間で打率.301を記録したスイッチヒッター。
【2位】ハウィー・ケンドリック(2017-現在)
【3位】デライノ・デシールズ(1990-93)
【4位】ダニエル・マーフィー(2016-18)
【5位】ダニー・エスピノーザ(2010-16)

ナショナル・リーグ中部地区

カブス
【1位】ライン・サンドバーグ(1982-97)
不動の正二塁手として活躍。サンドバーグ引退後、カブスでは22年間で13人が開幕戦の二塁手を務めている。
【2位】ビリー・ハーマン(1931-41)
【3位】ジョニー・エバース(1902-13)
【4位】ロジャース・ホーンスビー(1929-32)
【5位】グレン・ベッカート(1965-73)

レッズ
【1位】ジョー・モーガン(1972-79)
406盗塁は球団史上最多。1975年から2年連続でMVPを受賞。1990年にアメリカ野球殿堂入り。背番号「8」は永久欠番。
【2位】ブランドン・フィリップス(2006-16)
【3位】ロニー・フライ(1938-46)
【4位】ジョニー・テンプル(1952-59,64)
【5位】ミラー・ハギンス(1904-09)

ブリュワーズ
【1位】ジム・ガントナー(1976-92)
背番号「17」は永久欠番ではないが、ガントナーの引退後、ブリュワーズは「17」をどの選手にも与えていない。
【2位】リッキー・ウィークス(2003,05-14)
【3位】フェルナンド・ビーニャ(1995-99)
【4位】スクーター・ジェネット(2013-16)
【5位】ロニー・ベリアード(1998-2002)

パイレーツ
【1位】ビル・マゼロスキー(1956-72)
1960年に史上唯一となるワールドシリーズ第7戦(対ヤンキース)でのサヨナラ本塁打。2001年にアメリカ野球殿堂入り。
【2位】クロード・リッチー(1900-06)
【3位】ジョニー・レイ(1981-87)
【4位】レニー・ステネット(1971-79)
【5位】ニール・ウォーカー(2009-15)

カージナルス
【1位】ロジャース・ホーンスビー(1915-26,33)
打率.359は球団史上最高。1922年と1925年に三冠王。1920年から6年連続で打率、出塁率、長打率、OPSがリーグ1位。
【2位】レッド・シェーンディーンスト(1945-63)
【3位】フランキー・フリッシュ(1927-37)
【4位】トム・ハー(1979-88)
【5位】コルテン・ウォン(2013-現在)

ナショナル・リーグ西部地区

ダイヤモンドバックス
【1位】ケテル・マーテイ(2017-現在)
昨季大ブレイク。打率.329、32本塁打、92打点、10盗塁、OPS.981の好成績でオールスター・ゲームにファン投票で選出。
【2位】ジェイ・ベル(1998-2002)
【3位】オーランド・ハドソン(2006-08)
【4位】アーロン・ヒル(2011-15)
【5位】ジーン・セグーラ(2016)

ロッキーズ
【1位】DJ・レメイヒュー(2012-18)
2016年に打率.348で首位打者のタイトルを獲得。オールスター・ゲーム選出2度、ゴールドグラブ賞3度。
【2位】エリック・ヤングSr.(1993-97)
【3位】松井稼頭央(2006-07)
【4位】クリント・バーメス(2003-10)
【5位】ジェイミー・キャロル(2006-07)

ドジャース
【1位】ジャッキー・ロビンソン(1947-56)
メジャー史上初の黒人選手。人種の壁を破った功績をたたえ、背番号「42」は全球団で永久欠番となっている。
【2位】デイビー・ロープス(1972-81)
【3位】ジム・ギリアム(1953-66)
【4位】スティーブ・サックス(1981-88)
【5位】ジェフ・ケント(2005-08)

パドレス
【1位】マーク・ロレッタ(2003-05)
在籍3年間で打率.314をマーク。在籍時の打率が3割を超えているのはロレッタとトニー・グウィンの2人だけ。
【2位】ロベルト・アロマー(1988-90)
【3位】ビップ・ロバーツ(1986-91,94-95)
【4位】アラン・ウィギンス(1981-85)
【5位】キルビオ・ベラス(1997-99)

ジャイアンツ
【1位】ジェフ・ケント(1997-2002)
二塁手として放った351本塁打はメジャー史上最多。2000年に打率.334、33本塁打、125打点でMVPを受賞。
【2位】ラリー・ドイル(1907-16,18-20)
【3位】フランキー・フリッシュ(1919-26)
【4位】ロビー・トンプソン(1986-96)
【5位】レイ・ダーラム(2003-08)

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