<レスリング>「最優先は新型コロナウイルスの感染拡大防止」…JOC山下泰裕会長

 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は4月7日、JOCホームページにて、「私たちが最優先でなすべきことは、新型コロナウイルス感染拡大防止に各自が本気で取り組むこと」とのコメントを発表。

 「選手たちは一刻も早く全力で練習に取り組みたいことでしょう」としたうえで、各競技団体に対し、「まずは新型コロナウイルス感染拡大防止のためにできることを、最大限取り組んでいただきたいと思います」と、感染拡大防止の取り組みを求めた。

 最後に「この危機を乗り越えた暁には、今度はスポーツが社会に対して貢献する番です。その日のためにも、スポーツ界が心をひとつに、今できることに共に取り組んでまいりましょう」と結んだ。

 山下会長のメッセージ全文は下記の通り。


《JOCホームページ・リンク》

JOC加盟団体 各位

 本日、政府より緊急事態宣言が発令されました。この未曽有の危機に際し、社会全体で乗り越えるべく、各所での自主的な協力が求められています。

 社会に支えられているスポーツ界もその例外ではありません。スポーツが、平和で安心な社会の上で初めて成り立つということを、今回私たちは改めて突き付けられました。

 今、私たちが最優先でなすべきことは、日本社会、そして国際社会の一員として、新型コロナウイルス感染拡大防止に各自が本気で取り組むことです。

 東京2020大会の延期が決定し、選手たちは一刻も早く全力で練習に取り組みたいことでしょう。そして選手の不安を少しでも払しょくするために、多くの関係者が、今できる準備に取り組んでいることと思います。その思いを尊重するためにも、各加盟団体の皆さまにおかれましては、まずは新型コロナウイルス感染拡大防止のためにできることを、最大限取り組んでいただきたいと思います。

 感染拡大防止のために、『密閉』『密集』『密接』の3つの『密』を避ける行動、外出の自粛の他、施設においてはそれぞれの特性に応じた対応などが求められています。

 今回の緊急事態宣言の対象地域か否かに関わらず、選手が練習を行う場合、施設管理者の指示、要請に最大限協力していただくようお願いいたします。

 すでに多くの選手たちは、限られた条件の中で工夫をしながらトレーニングに取り組んでいることと思います。その努力が結実するためにも、JOCとしても各加盟団体の皆さまとともに、今できることに全力で取り組んでまいります。

 そしてこの危機を乗り越えた暁には、今度はスポーツが社会に対して貢献する番です。その日のためにも、スポーツ界が心をひとつに、今できることに共に取り組んでまいりましょう。

令和2年4月7日

公益財団法人 日本オリンピック委員会
会長 山下泰裕

 

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