これまで多くのブラジル人が活躍してきたバルセロナ。この両者の関係はとても深く、頻繁に取引が行われてきた。
今回は『Planet Football』から、「この30年間でバルセロナに所属したブラジル人選手のランキング」をご紹介する。
▼ベスト5
5位:ネイマール
このリストの中でもポテンシャルだけを考えればトップだったかもしれない。ただ、彼はバルセロナでのキャリアを捨ててPSGへと移籍していった。もしスペインに残っていれば、今どうなっていただろうか。
それでも彼は4シーズンで100ゴール以上を記録し、2015年にはクラブ史上二回目となる三冠の達成に大きく貢献した。リオネル・メッシとルイス・スアレスとともに組んだ「MSN」は歴史に残るトリオであった。
4位:ロマーリオ
彼はバルセロナでプレーした初めてのブラジル人ではないものの、このクラブと国の結びつきを強めるきっかけになった人物であることは間違いない。1993年にPSVアイントホーフェンから加入し、「ドリーム・チーム」の躍進を助けた。
ヨハン・クライフとの仲違いによって2年間のプレーにはとどまったものの、良好な関係であったときには圧倒的な得点力を発揮した。46試合で34ゴールを決め、リーガ優勝に貢献。FIFA年間最優秀選手にも選ばれている。
3位:ロナウド
怪我の問題を抱えるまでは、おそらくサッカー界の歴史上でも最高の選手だった。PSVからバルセロナにやってきた彼は、ナチュラルな怪物だった。これまでに見たこともない、これからも見ることのないような絶対的タレントであった。
ボビー・ロブソン監督には「戦術はロナウド」と呼ばれ、スーペルコパやコパ・デル・レイ、UEFAカップウィナーズ・カップの優勝に貢献。49試合で47ゴールというとんでもない記録を達成し、インテルへと去っていった。
2位:ロナウジーニョ
歴史上最もすごい選手だったのがロナウドだったとすれば、歴史上最も愛された選手がロナウジーニョだったといえる。クラシコでの見事なプレーでレアル・マドリーのサポーターからも拍手を受けたほど、そのエンターテインメント性は素晴らしいものだった。
2005年にはバロンドールを獲得し、次年度にはチャンピオンズリーグの優勝にも貢献。残念なのはバルセロナに所属した4シーズンの間に衰退を見せてしまったことだ。
1位:ダニ・アウヴェス
彼はもちろんストライカーたちが残す数字を上回ったことはないが、10年以上右サイドバックで世界最高の立場を確固たるものにしてきた。パーフェクトなDFとしてセビージャから加入し、そのまま衰えも見せずに戦い続けた。
その価値は長寿さのみならず、リオネル・メッシとの完璧なパートナーシップにも現れている。二人はまるでテレパシーで結ばれているようにゴールを導き続けた。6回のリーガ優勝、3回のUEFAチャンピオンズリーグ優勝など様々なタイトルを獲得している。
▼ワースト5
5位:ファビオ・ロッチェンバック
ミドルズブラではカルトヒーローとして人気を博したブラジル人選手。強烈なシュートを持っていることで知られたセントラルMFだった。
残念ながらバルセロナではカルトヒーローではなかった。
4位:ドウグラス
彼がバルセロナにやってきたのは2014年。ダニ・アウヴェスの後継者としてやってきたが、わずか3試合しかプレーすることなく退団した。
あれから6年が経った今でも、これほど使わないのであれば何故獲得したのか…という疑問は尽きないところである。
3位:マルロン・サントス
フルミネンセから500万ユーロ(およそ5.9億円)の価格で買われた選手。18歳でブラジル全国選手権にデビューした才能豊かなセンターバックだと伝えられた。
2016年にシーズンローンでバルセロナに加入し、Bチームで22試合に出場。印象を残したために完全移籍に切り替えられたが、そのままニースに貸し出され、サッスオーロに売られた。600万ユーロ(およそ7.1億円)で売れたので一応利益は出ているが…。
2位:エンリキ
彼の加入はすこし複雑だった。パウメイラスから2008年にアヤックスへ移籍すると伝えられたが、その後すぐにバルセロナと合意した。そしてすぐにレヴァークーゼンにローンされることに。
さらに次年度にはラシン・サンタンデールにローンされ、2011年には古巣パウメイラスに貸し出されてそのまま完全移籍。まったくバルセロナではプレーせずに退団した選手の一人だ。
1位:ケイリソン
2009年に1400万ユーロ(およそ16.6億円)というかなりの額で獲得された若きブラジル人。
しかし6年後、5チームへのローン移籍を経てフリーで退団することになった。バルセロナには何も残さずに去り、その後もほとんど活躍していない。