【新型コロナウイルス続報:4月9日更新】NYおこもり生活3週間、あると安心なもの・なくても良いもの

4月7日、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、東京など7都府県を対象に緊急事態宣言が発令されました。期間は5月6日までの1カ月間です。一方、アメリカでは3月に、非常事態宣言が出され、ニューヨークでは、行政命令により3月第3週から外出禁止となっています。

2020年3月20日 閑散としたタイムズスクエア

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ニューヨーカーは外出禁止

(C) NYC Health

2020年3月7日(土)クオモNY州知事が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ニューヨーク州全域に非常事態宣言。

2020年3月12日(木)デブラシオNY市長が、ニューヨーク市の非常事態宣言。

2020年3月13日(金)トランプ米大統領が、国家非常事態を宣言。

2020年3月第2週は、クオモNY州知事、デブラシオNY市長、トランプ米大統領による緊急発表の記者会見が連日行われました。

2020年3月16日(月)から市内の公立学校を閉鎖することが決まり、オフィスやビジネスも自宅勤務の行政命令が出て、3月第3週からニューヨーカーは外出禁止になりました。「忙しい」が口癖のニューヨーカーは、何もできない「おこもり生活」に入りました。

2020年4月5日現在ニューヨーク市では、感染者数が63,306名。世界一の感染最多国アメリカの中でも、もっとも感染率が高いのがニューヨーク市であり、さらにエリア限定すると、筆者の住むニューヨーク市クイーンズ区が最多です。非常事態宣言が出る前後から、住民は食品や日常消耗品を買いに走りました。日持ちのする食品(米、乾麺、パスタ、缶詰、冷凍食品、インスタント食品、ジャガイモ・玉ねぎ・人参などの野菜)やトイレットペーパーに気持ちが集中しがちですが、3週間おこもり生活をしている中で、「あって良かったもの」を紹介したいと思います。

ニューヨークでもライフライン(生活上必須なもの)のスーパーマーケットは開いているのですが、買い物客に対して入店の人数制限があり、キャッシャーや品出しスタッフの人数が少ない(通常の半分以下)ため、早くて30分、長くて1時間以上列を作って外で待たされます。また、専門店は閉鎖してしまいました。気軽に買い物に行けない状況で、買い置きしておいて良かったものとは。

あって良かったもの

筆者が3週間おこもり生活をしている中で、あって良かったもの。

コーヒーや紅茶、日本茶など

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ずっと家にいるので、甘いコーラやジュースより、コーヒーや紅茶、日本茶などが飲みたくなります。飲もうかなと思った時、買い忘れて切れているとがっかり。こんな非常時には、いつもよりちょっと高級なもので、自分をいたわってあげても良いかもしれませんね。普段オフィスに行く途中、スタバやコーヒーショップでコーヒーを買っていたなら、自宅にコーヒーのストックがあるか確認してみては。

調味料(醤油、味噌、マヨネーズ)、バターなど

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食料は十分にあるけれど、うっかり調味料(醤油、味噌、塩、胡椒、砂糖、マヨネーズ、ケチャップ)が切れていた!なんてことがあるものです。特に今まで自炊はしないで、外食や出来合いのものを買っていたなら、今一度ストックを確認したほうがいいかも。意外に忘れがちだけど、ないと困ります。我が家は、非常事態宣言が出た時、味噌、醤油(ニューヨークでは買うところが限られる)のストックを確認し、マヨネーズやバターは買い足しました。バターは、現在ひとり2個までに限定されています。

モノを洗う 洗剤(食器用、洗濯用、住宅用)

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自宅で自炊の回数が増えるので、食器洗いの回数が増えます。食器用洗剤もストックを確認しましょう。

また、ニューヨークはランドロマット(コインランドリー)も閉鎖してしまいました。日本と違い、各家庭に洗濯機が置けない排水システムのため、我が家は洗濯は手洗いに。普段使っているオールインワン(日本でいうジェルボールタイプ)だと使い勝手が悪いため、液状・粉末状タイプの洗濯洗剤が役立っています。これはランドロマットの人から、「ウチも閉まるかも」と聞いた時に、従来の洗濯洗剤を買いに走りました。

自宅にいる時間が長いのとウイルス除菌のためにも、掃除苦手の筆者でさえ、毎日掃除するようになりました。おこもり生活の中で、住宅用洗剤が足りるか確認しておいたほうがいいと思います。

自分を洗う 手洗いの石鹸、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、化粧水や洗顔剤

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「モノを洗う」ほかに重要なのは「自分を洗うこと」です。除菌のため、手洗いの回数が増えたので、今までより石鹸の消費量が増えます。個人的には香りや見た目重視のハンドソープより、殺菌作用の強い固形石鹸が良い気がしています。当家ではテーブルやキッチン周りを拭くフキンや小間物などは、固形石鹸で洗っています。

外出は減るので化粧はしませんが、近所を歩いた時や、買い物に出かけた際は、除菌のためシャワーをマメに浴びます。シャンプーやコンディショナー、ボディソープ、化粧水、洗顔剤などの消費量も多くなります。化粧水は忘れがちなので、気がついて事前に買っておきました。

ヘアカラー(染料)も気づいて買ったのですが、肝心のヘアカットを忘れていました・・・しばらくショートヘアから、ロングヘアにイメチェンです。

電球

しみじみあって良かったと思ったのは、電球です。先日、電球が切れて部屋が真っ暗になり、非常事態で神経質になっていることもあり、暗闇がかなり怖く感じました。電球はたまたまストックがあったので良かったのですが、おこもり生活の場合、いつもより明るいくらいの照明が安心する気がします。電球、懐中電灯、電池はやはり大事です。

お通じに良いもの

運動量が減るのに、普段と同じように食べていると、どうしてもお通じが悪くなります。個人によって、さつまいも、ヨーグルト、こんにゃくなど異なると思いますが、自分のお通じが良くなる食品を、ストックしておくと良いかも。筆者は、キャベツが効きます。なるべく、薬には頼りたくないものです。

あったら良かったなと思ったもの

時間があるおこもり生活で、あったら良かったかなと思ったもの。

インドアプラントなど家で面倒を見られるもの

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時間があるので、普段は枯らしてしまう、インドアプラント(観葉植物)の面倒などが見たくなります。グリーンが部屋にあると、気分も落ち着きますよね。

豆腐、しらたき、こんにゃくなどローカロリーの日本食

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おこもり生活が長くなると、嫌でも太ってきます。日本食スーパーマーケットはニューヨークでは限られるので、豆腐やしらたき、こんにゃくなどローカロリーの日本食を買っておけば良かったなあと思いました。和食はやはりヘルシーですね。

なくてもいいもの

これは、健康のためにもなくて良いかなと思うもの。意志を強く持てば良いのですが。

チップス・お菓子類

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暇なので目につくとつい、つまんでしまい、ますます丸くなってきました。意味もなく冷蔵庫を開けるのは、やめたいものです。

アルコール類

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時間があるので、飲み過ぎる人が問題になってきています。ライフライン(絶対必要なもの)の製品ではないので、ワインやビールは生産ラインを止めることもあり、買いに走った人が多いようです。

一番大事な、あると安心なもの

おこもり生活で大事なのは、やはり「人とのつながり」です。ニューヨークでは現在同居している人以外は、会うことが許されていません。親族・親友であろうと、相手がひとりであろうと、ウイルス感染を防ぐため、会えないのです。誰もが不安を抱える中、「どうしてる?」「変わりない?」と、テキストやLINE、E-メール、スカイプなどで連絡しあっています。ずっと連絡を取っていなかったあの人にも、連絡をする良いチャンス。お互いを想う気持ちが、厳しい状況を乗り切る支えになります。

Stay Safe! 皆で困難を乗り越えましょう。

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