百人一首かるた、囲碁が延期 全国高総文祭 長崎県代表選考会 将棋は開催の可否検討

 長崎県高校文化連盟(林田誠一会長)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、予定していた県高校百人一首かるた競技選手権大会(25、26日)と全国高校囲碁選手権県大会(5月6日)の開催延期を決めた。延期後の日程は未定。県高文連は「先が見えないのでスケジュールも立てられない」と苦悩している。
 両大会は、7月31日~8月6日に高知県で開く第44回全国高校総合文化祭(2020こうち総文)の本県代表選考会を兼ねている。全国高総文祭高知県実行委によると、こうち総文は現時点で予定通り開催する方向。出場するには、6月1日までに本県代表を決める必要があるが、今回の延期で選考が間に合わない恐れが出てきた。
 こうした状況は全国各地も同様で、全国高校文化連盟は同実行委に申込期限の延長を要請している。
 本県の代表選考会はほかに、将棋の県高校選手権大会が5月中旬に予定。選考とは関係がないが、同月末には県高校総合文化祭の一環の県高校連合音楽会(吹奏楽、器楽・管弦楽、合唱)も控えている。いずれも、県高文連が開催の可否を検討している。
 県高文連は「生徒にとって一度しかない機会だが、状況によっては別の方法で県代表を決めなければならないかもしれない。新型コロナの早い終息を願うしかない」としている。

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