長崎県立大学生が平和カレンダー 被爆遺構や若者の活動紹介

県立大シーボルト校の学生らが作製した「平和カレンダー」

 県立大シーボルト校(西彼長与町)の「金村ゼミ」の学生たちが、写真や文章を通して日常の中にある平和の大切さについて考えてもらおうと、「平和カレンダー」(B6判)を150部作製した。長崎原爆資料館(平野町、10~28日閉館)で一部を無料配布している。
 同ゼミの学生は2015年から「Peace×Pieceプロジェクト長崎」と題し、平和について考えてもらう動画やフリーペーパー作製などに取り組んできた。19年度はカレンダー作りに着手。学生5人が半年かけ完成させた。
 カレンダーでは、長崎の被爆遺構や若者の平和活動などを写真や文章で紹介。日付のうち、終戦記念日(8月15日)や国際平和デー(9月21日)などにマークを付け、手にした人に日々の日常にある平和を意識してもらうようにした。
 長崎平和推進協会が若者の平和にまつわる企画の必要経費を補助する「アジア青年平和交流事業」の一環。Peace×Pieceプロジェクト長崎の公式サイトでダウンロードできる。同大4年の松川楓花さん(21)は「カレンダーをめくることで、手にした人が平和について考えるきっかけになれば」と話している。

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