沿岸卸売市場で初取引 改修終え、仲買人ら60人 三浦

改修された三浦市沿岸卸売市場で行われた初取引=三浦市三崎

 三浦市三崎の市沿岸卸売市場の改修工事が終わり、新たな設備での初取引が8日朝、行われた。メジナやサバ、アジなど東京湾、相模湾で漁獲され三崎港で水揚げされた魚34種(計2663キロ)が取り扱われ、仲買人ら約60人が臨んだ。

 市三崎水産物地方卸売市場では、取扱量増や品質・衛生管理徹底などを目指し、日本初の冷凍マグロ専用の低温卸売市場を建設し2018年4月に供用開始。市沿岸卸売市場の改修にも同12月から着手し、このほど完成した。

 改修された同市場(1251平方メートル)では、落札結果を表示するモニターや長靴の洗浄場所、防鳥ネット、排ガスの出ないフォークリフトなど新設備が取り入れられた。初取引に参加した物部幸村さん(53)は「まだ慣れないが、きれいになり明るくなった」と歓迎していた。

 初取引に先立ち、吉田英男市長は「より安全、安心な三崎の水産物を消費者に届ける環境が整った。今後の取引がより活発なものになれば」とあいさつした。

 市三崎水産物地方卸売市場では今後も、マグロ用冷凍庫や水揚げ場の改修を予定している。

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