元本塁打王・バティースタのスライダーに元同僚が太鼓判

過去にはリック・アンキールやアダム・ローウェンのように投手から野手へ転向したメジャーリーガーがおり、現在のメジャーリーグでは大谷翔平(エンゼルス)やブレンダン・マッケイ(レイズ)が投手と野手を兼任する「二刀流」に挑戦している。このように、投手から野手、あるいは野手から投手へ転向する例は決して少なくないが、シーズン54本塁打を放ったことのある39歳の元本塁打王が投手としてメジャー復帰を目指すとなれば、話は変わってくる。

今年3月、ブルージェイズ時代の2010年に54本塁打、翌2011年に43本塁打を放って2年連続で本塁打王のタイトルを獲得し、メジャー15年間で344本塁打を記録したホゼ・バティースタが東京五輪予選にドミニカ共和国代表の一員として出場する予定であることと「二刀流」でのメジャー復帰を目指していることが報じられた(新型コロナウイルスの感染拡大により東京五輪予選は延期となった)。

バティースタは、東京五輪予選には一塁手として出場予定だったが、ブルージェイズ時代の同僚であるマーカス・ストローマン(メッツ)とトレーニングに取り組み、ストローマンは「バティースタがメジャーのリリーフ投手になる可能性がある」と発言。ESPNのジェフ・パッサンは、バティースタの速球が最速94マイルに達し、スライダーにも威力があることを伝えていた。

そして、今月に入り、ストローマンは自身のTwitterでバティースタがスライダーを投げている様子の動画を投稿。「僕が最初にバティースタがメジャーのリリーフ投手になれると言ったとき、誰も僕が真面目に言っているとは思わなかった。シンカーもスライダーもチェンジアップもメジャーで通用するよ!」とバティースタのピッチングに太鼓判を押した。

バティースタがメジャーでプレイしたのは2018年が最後であり、昨年は無所属のまま1年を過ごした。39歳という年齢を考えると、獲得に興味を示す球団は現れない可能性のほうが高いが、バティースタの挑戦がどのような結末を迎えるか注目したい。

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