<いぎなり仙台>巡る春この本読むべ!「えんとつ町のプペル」夢に向かう姿 共感増す

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 お笑いコンビ「キングコング」の西野亮広さん原作の絵本「えんとつ町のプペル」(幻冬舎)をお薦めします。映画が年末に公開される予定なので、予習を兼ねて読んでみてはいかがでしょう。

 黒い煙に覆われた「えんとつ町」の住人は、青い空も輝く星も知りません。煙突掃除屋のルビッチは、「煙の向こうに光り輝く星がある」と話していた父の言葉を信じています。住人たちにうそつき呼ばわりされても。「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」

 西野さんは「えんとつ町では夢を語れば笑われ、行動すればたたかれる。現代社会の風刺」と言います。物語の中に登場する輝く星を夢に置き換えて読んでみると、より共感が増すでしょう。心温まるラストが待っていますが、その手前に大切なことが書いてあります。

 クラウドファンディングで資金を集め、絵本の制作も複数の作家による完全分業制という異例の形で出版にこぎ着けました。夢があれば自分を突き動かすことができることを示してくれたのではないでしょうか。

◎自分と仲間を信じる/バスケットボール男子B2仙台監督 桶谷大さん(42)

 キーワードは「信じる」。自分を信じ、仲間を信じることが大切だと感じさせられます。夢に向かって進むなら、自分を信じ抜く勇気を持ってほしい。夢を語る子どもに対し、大人はどうしても現実論を振りかざしてしまいがち。そんな親御さんにぜひ読んでほしい。