CYBERDYNE、清掃用ロボット「CL02」:ターミナル消毒作業目的で羽田空港へ導入決定

次世代型清掃用ロボット「CL02」

CYBERDYNE株式会社は、次世代型清掃用ロボット「CL02」に対し、機能拡張性を更に強化するための改良を行った。CL02に目的に応じた付属装置を取り付けることで、清掃以外の様々な用途に応用しやすくなるという。今回、機能拡張の第一弾で、昨今の国内情勢やニーズの高まりを受け、付属装置としてCL02に消毒液噴霧機を搭載。羽田空港旅客ターミナルへの導入が決定した。

同社は2015年7月に日本空港ビルデング株式会社と、羽田空港旅客ターミナルビルへの次世代型ロボット導入等における業務提携を締結し、様々なロボットの共同開発及び導入を行ってきた。同業務提携は、日本の玄関口である羽田空港から日本の技術を発信していくこと、また空港利用者に対する安全・安心・便利を前提とした良質なサービスを提供すること、および、空港従業員がより健康的に働きやすい環境を創出することを目的として締結したもの。

同業務提携に基づき、2016年11月に空港リムジンバスの現場スタッフの作業負荷の低減を目的にHAL腰タイプ作業支援用を導入したほか、2019年11月には空港の清掃業務のためCL02の本格導入を行ってきたという。

■消毒液噴霧機能の概要

消毒液噴霧機は、CL02の機能を拡張する付属装置として新たに開発されたもの。従来搭載されていたカーペットなどの清掃機能に加え、新たにターミナル内の壁面及び床面への消毒液の噴霧が可能。CL02の最先端の自律走行技術を活用し、事前に設定されたエリアを正確かつ自律的に稼働させることが可能だとしている。

(右)消毒液噴霧機を搭載したCL02(左)ターミナルでの消毒作業

国土交通省および経済産業省との連携のもとで運営されている、Haneda Robotics Labにより、性能および安全性の検証を目的とする実証実験が実施され、その両方の評価を満たしたことから消毒液噴霧機能を搭載したCL02が正式採用されたという。同社は今後も羽田空港の各関係者と連携しながら「世界に先駆けた空港におけるロボット技術活用の未来像」を創出し、他の空港の安心・安全・清潔についても貢献できるよう展開を進めていくとしている。


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