高畠の婦人ボランティアがマスク手作り

町職員が発案、小中学校に2050枚

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高畠町内の小中学生と教師に布製マスクを手作りする地域の母ちゃんたち=同町・和楽茶の間

 子どもたちは地域の母ちゃんが守る!-。新学期の授業再開を前に、高畠町内の婦人ボランティアが新型コロナウイルス感染防止のマスクを手作りしている。洗って何度も使える布製。町内の小中学校に通う全ての児童・生徒と教師分2050枚で、協力者も日に日に増え、支援の輪が広がっている。

 マスク作りの計画は全国的な品薄状態を踏まえ、町職員が発案。町内に6ある地区公民館を通じ、地区単位で婦人ボランティアに作ってもらうことにし、布や糸、ゴムなどの材料費は町が負担することになった。

 3月23日には町内糠野目小で作り方講習会を開催。町赤十字奉仕団メンバーで手芸が趣味の主婦武田幾子さん(63)=高畠=が、各地区から集まった「母ちゃん」ボランティアに作り方を伝授した。教えを受けた母ちゃんたちは各地区に散らばり、全町的なマスク作りの裾野を広げている。

 マスクは小学校低学年、高学年、中学生・教師用の3パターンを用意。肌に触れる内側に柔らかなさらし布、外側には洗っても型崩れしにくい布を選んだ。

 糠野目地区の地域交流サロン「和楽(わが)茶の間」では同月25日、ボランティア15人が、和気あいあいと作業に励んでいた。コロナ感染拡大を受け閉所していたが、マスク作りのため急きょ開放。ミシン初心者も参加し、一つの長机の上で布の裁断、ミシン縫いが流れ作業で行われ、縫製工場のような光景が広がった。

 武田さんは「みんなで取り組めば大きな力になる。自宅にこもるより、仲間と笑ったほうがコロナも寄りつかないはず」とほほ笑んだ。参加した主婦辻百合子さん(57)=福沢=は「周りの人が丁寧に教えてくれたので楽しく取り組めた」と話していた。初めは20人ほどだったボランティアは、2日現在で約70人に拡大している。

 小学校分1250枚は3日に、残る中学校分は出来上がり次第届ける。

高畠町内の小中学生と教師に布製マスクを手作りする地域の母ちゃんたち=同町・和楽茶の間