短縮、マスク…でも幸せ

県内、一部小中学校で入学式

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校長先生から新入生代表に教科書が手渡された尾花沢小の入学式=尾花沢市

 県内の一部の小中学校で7日、入学式が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、各校では時間短縮や出席者の制限などの対策を実施。マスク姿の子どもたちは、やや緊張した面持ちながら新生活に期待を膨らませていた。

 尾花沢市尾花沢小(下河辺敏弥校長、370人)は式典の内容を簡略化し、在校児童の参加を見送った。新入生62人は保護者と対面する形で着席。式辞で下河辺校長は「思い出に残る式にできないかと考えて対面式にした」と述べた。

 名前を呼ばれた新1年生は元気よく返事し、代表児童に新品の教科書が手渡された。市内の小中学校は9日から22日まで再び休校となる。新1年生の笹原代雅(たいが)君(6)は「(テストで)100点を取りたい」と笑顔を見せ、母美幸さん(33)は「大切な時期が休校で失われてしまうが、感染が心配だから仕方がない」と話した。

 小国町小国小(今秀之校長、307人)は7日、予定通り入学式を行った。新入生41人をはじめ、出席者全員がマスクを着用。席を各1メートル以上離し、在校生は代表1人にするなどした。加えて、例年より時間を約20分短くした。

 同町岩井沢、保育士本間直子さん(37)は三男朝陽(あさひ)君(6)が入学し「普段と異なり規模が小さかったが、式をやれて良かった」と安堵の表情。朝陽君は「勉強が楽しみ。元気に学校に通いたい」と学校生活への期待を膨らませていた。

 遊佐中(佐藤英喜校長、279人)では、例年より新入生や在校生らの着席する間隔を広げ、マスクを全員着用するなどした上で、入学式を行った。

 拍手で迎えられた1年生72人は、一人一人名前を読み上げられると、元気よく返事をした。那須栄一教育長は式辞の冒頭で「新型コロナウイルスへの対策も考慮しつつ、担任の顔も分からないまま新生活を迎える1年生や家族の不安な気持ちにも配慮した」と説明。新入生代表の佐藤凜和(りんな)さん(12)は「今まで当たり前だと思っていたことが幸せなことだと分かった。充実した3年間にしたい」と誓いの言葉を述べた。

マスクの着用など感染防止に配慮し、新入生を出迎えた遊佐中の入学式=遊佐町