心がささくれてしまいそうな毎日に
紹介したいのがこの映画
(癒やされもほっこりもしないかも)
「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」
1970年代ドイツ、ハンブルクに実存したフリッツ・ホンカ
毎晩安酒場ゴールデン・グローブで女に酒を奢り誘いに乗るのはしわしわの娼婦だけ
(若い頃の事故で鼻は折れ目は斜視)
家に連れ込んではレイプし殺してしまう
重くて運べなくてノコギリで切っちゃう
しまいには面倒くさくなって押し入れに突っ込んじゃう
臭くて臭くて階下の住人に蛆虫が落ちちゃう
捕まるのも当たり前
本当に救いようのないだめ人間
酷すぎる場面ばかりなんだけど
あの安酒場でジュークボックスから流れる曲に老いた娼婦たちが泣くんだよね
彼女たちは強制収容所から生き残った娼婦た
ち
西ドイツの経済復興に程遠い影の人たちなんだ
階段の途中で赤いスーツを着てかっこよく踊るなんてホンカにはできるはずもなく
くっそなリアリズムが染みてくるよ
私達の多くは底辺の底辺で毎日をやっとの思いで紡いでるんだよね
だからさ叫びたくなるよ
「頼むから私達全員を生きさせてくれよ!!!」
ってね
(Text:かーさん)
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