長崎ペンギン水族館 新館長は歴代最年少 田崎さん

笑顔で抱負を語る田崎さん(右)=長崎市役所

 長崎市宿町の長崎ペンギン水族館の館長に就任した田崎智さん(35)が8日、長崎市役所を訪れ、田上富久市長にあいさつした。田崎さんは旧長崎水族館時代も含め歴代館長の中で最年少。日本動物園水族館協会所属の現役館長としても九州で最も若い。
 田崎さんは長崎市出身。県立長崎西高、水産大学校(山口県下関市)を卒業後、2007年からペンギンの飼育員として現場で経験を積み、飼育展示課長代理を務めた。「若い世代にバトンタッチしたい」という楠田幸雄前館長(66)の退任に伴い、1日付で3代目館長に就任。楠田前館長は嘱託職員として引き続き職員をサポートする。
 田上市長は「若い人たちで話し合い、今まで以上に子どもたちに親しまれる水族館にしてほしい」と激励。田崎さんは「スタッフみんなで新たな取り組みについてアイデアを出し合っている。ペンギンについて学ぶ教育的機関としても多くの人に利用してもらいたい」と抱負を述べた。
 同館は新型コロナウイルス感染防止の観点から、現時点で10日から28日まで休館が決まっており、期間中はフェイスブックなどでペンギンたちの様子を発信する。

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