長崎バスユニオン きょう終日ストへ 運休なし

 長崎バスを運行する長崎自動車の第二組合、長崎バスユニオン(嵩靖文執行委員長)は9日、組合員の懲戒処分無効確認訴訟で、会社側が福岡高裁に控訴したことへの対抗措置として、10日の始発便から終日ストライキをすることを決めた。会社側は、第一組合の長崎私交通労働組合などの協力を得て運休は発生しないとしている。
 長崎地裁は3月27日、同ユニオンの組合員4人が同僚をどう喝したなどとして、5~7日の出勤停止処分や転勤となったことに対し、「明らかに処分の量刑が重い」と、無効の判断を示した。同社は8日、「コンプライアンスの観点から処分内容は妥当」として、控訴した。
 嵩執行委員長は「市民の足を守るため判決に従うのが良識ある判断だと訴えてきたが、会社側の決定は残念だ」と話した。

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