通算298本塁打の長距離砲・レイノルズが現役引退を表明

日本時間4月10日、メジャー13年間で通算298本塁打を放ったマーク・レイノルズは、「MLBネットワーク・ラジオ」で現役引退を表明した。メジャー3年目の2009年に44本塁打を放つなど、2007年から12年連続で2ケタ本塁打を記録したが、昨季は78試合の出場で4本塁打のみ。7月下旬にロッキーズを解雇されたあとは無所属の状態が続いており、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により2020年シーズンの開幕の見通しが立たないなか、現役引退を決断した。

昨季のレイノルズは、マイナー契約から開幕ロースター入りを勝ち取ったものの、78試合に出場して打率.170、4本塁打、20打点、OPS.601と低調なパフォーマンスに終始。7月下旬にDFAとなり、そのまま解雇された。ロッキーズに所属するのは昨季が2度目(3シーズン目)であり、2016~2017年の在籍時には合計266試合に出場して打率.274、44本塁打、150打点、出塁率.354をマーク。2017年には6年ぶりにシーズン30本塁打を記録した。

プロ入り時の球団であるダイヤモンドバックスでは「三振か本塁打か」の豪快なスラッガーとして活躍し、2008年から3年連続200三振以上(いずれもリーグ最多)。44本塁打を放った2009年に記録した223三振は、現在もメジャー記録となっている。オリオールズへ移籍した2011年も37本塁打と長打力を発揮したが、196三振はリーグ最多だった。

レイノルズの引退発表は、スティーブ・トーレとダニー・カネルによるインタビューのなかでサプライズ的に行われた。レイノルズは、2020年シーズンも現役続行を目指していたものの、新型コロナウイルスの感染拡大によって球界の動きが止まり、シーズン開幕の見通しが立たなくなったこともあり、現役引退を決断したという。

現役引退について「家族と友人以外には言っていなかった」というレイノルズ。現在は「家族と過ごす時間を本当にエンジョイしている」そうだ。

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