通算454回目の「反核9の日座り込み」(県平和運動センターなど主催)が9日、長崎市松山町の平和公園であった。同センターの松田圭治議長は、在日米軍基地で新型コロナウイルス感染者が確認されている状況に触れ、「感染経路などの情報が分からない。米軍基地を特別扱いせず、コロナ感染を機に日米地位協定の見直しにも取り組むべき」と訴えた。
米海軍佐世保基地で3日に米国人の感染者1人が確認されている。松田議長は「日本政府が入国制限を強化しても、米兵は入国審査の対象外。仮に米兵が感染拡大国から入国していても実態把握ができず、そこから感染が拡大する恐れもある」と批判した。
被爆者ら約80人が参加。集会に先立ち、3月29日に83歳で死去した同センターの元事務局長、佐藤龍一氏と、6日に90歳で死去した「長崎の証言の会」代表委員、内田伯(つかさ)氏を追悼し黙とうをささげた。
日米地位協定見直しを 長崎 反核9の日座り込み
- Published
- 2020/04/10 11:34 (JST)
© 株式会社長崎新聞社