青森市の小中学校でオンライン授業始まる/コロナで休校 学ぶ機会確保へ知恵絞る/双方向通信を利用

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オンライン授業をする青森市東中学校の教員。25分割された画面を切り替えて、約80人の生徒の様子を確認しながら授業を進める

 新型コロナウイルス感染拡大を受け授業の再開を延期した青森市の小中学校で、オンラインの遠隔授業が始まった。インターネット経由のビデオ会議システムを活用し、教員が解説するだけでなく画面を通して生徒の様子や理解度を即時に確認し、双方向で進めていく。教員たちは、休校が長引く中、子どもたちの学ぶ機会を確保しようと知恵を絞る。

 教員のパソコン画面に、数学の問題を解く生徒の真剣な表情が映った。青森市の東中(角田毅校長)が9日公開した授業には3年生86人の9割が参加。生徒は指名されて解答を読み上げたり、拍手のマークを画面に表示させて正解できたことを知らせたりした。

 1コマ30分の授業が1日3コマという短さだが、生徒の顔を見て接することができる貴重な機会だ。授業を受け持った中谷亮教諭(32)は「分からない問題があって苦しい思いをしている生徒がいるかもしれない。教室で授業するに越したことはないが、遠隔という形でも対策していきたい」と話す。

 ネット環境がなく参加できない生徒は、密集を避けて学校で受講できるようにするなど個別に対応する。角田校長は「授業ができない中で学びを子どもたちに任せきりで良いのか。できることからやっていきたい」。

 筒井小(長崎雅仁校長)では8日、近隣4校の教員が参加して勉強会が開かれた。安全にビデオ会議システムを利用する方法を確認しながら授業のアイデアを議論した。浪打小の梅原伸一郎教諭(36)は「休校に入ったときから個人的に準備していた。子どもたちのためできることを考えていきます」と話す。

 筒井小は、低学年でパソコン操作が難しいなどの理由で、取り残される児童が出ないよう配慮しながら授業の準備を進める。長崎校長は「まずは先生と子どもたちが顔を合わせて、安心できるようにしたい。ネットの危険性と便利さを両輪で教え、家庭の協力も得ながら進めたい」と語った。

 市教育委員会は東中、筒井小など4校を情報通信技術(ICT)教育推進校に指定している。これらの学校を中心にオンライン授業を試行し、順次市内の全校に広げていく方針だ。