佐世保市にマスク1万枚寄贈 双葉産業長崎工場

朝長市長(左)にマスクを手渡す村岡工場長=佐世保市役所

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自動車内装品製造業の双葉産業長崎工場(佐世保市小佐々町)は9日、マスク1万枚を佐世保市に寄贈した。市は高齢者施設や障害者施設などに配布する。
 双葉産業(大阪府箕面市)は2016年に長崎工場の操業を開始。約270人が勤務し、自動車用シートカバーの裁断、縫製を手掛けている。国内5工場のほか、中国にも6工場がある。
 中国で感染が広がった2月、同社は上海市と武漢市の工場にマスクを届けた。現在は日本でマスク不足が続いているため、上海市の工場が送ってくれたという。長崎工場には1万枚届いたが、従業員のマスクは足りていたため、全て市に寄贈することに決めた。
 村岡昭彦工場長が市役所を訪れ、朝長則男市長に手渡した。村岡工場長は「地元に貢献したいという思いで寄贈した。有効利用してほしい」と語った。朝長市長は「高齢者や障害者のために活用させていただく」とお礼を述べた。


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