“5万円”で海のルアー釣りを始めてみた!新米釣り編集部員の奮闘日記♯01

10年余りなんとなく釣りを続けていたルアマガプラス新米編集部員・東。
入社早々、先輩編集部員にドヤされ、心を入れ替えてイチから真面目に釣りに取り組むリアルドキュメンタリー。釣具店に行きタックルを自腹で揃え、そのまま釣りに直行。今回はシーズン真っ只中、食べて美味しく、入門としても間口が広いとされるライトゲームの王様「メバル」をメインターゲットにします。まずは導入編。釣具のポイント・横須賀大津店の石山さんに「メバリングとはなんぞや?」というあたりから取材してみました。

軽めな自己紹介とコトの経緯

ルアマガプラスをご覧のみなさま、お初にお目にかかります。新米編集部員・東俊英(あずま・しゅんえい)と申します。「釣りが好き」だと言い張って入社してからはや数ヶ月、必死の努力(?)にも関わらず、編集部内では「知識の無さ」「釣り経験の浅さ」を露呈しつつあります。

そのような私に優しく教えてくれる先輩もいれば、厳しく教えてくれる先輩もいます。その厳しい方の急先鋒、ルアマガプラス編集部員・大木先輩からついに指令が下されました。

大木「自腹できちんとしたタックル揃えてね。そのまま釣り行くから。お金もできるだけたくさん下ろしておいて」
とうとう来たか…! でも、できるだけたくさんっていくらくらいですか。タックルの値段って青天井で怖いんですけども。もしかしてステラとか買わなきゃいけないんですか…。(ステラが高いことだけは知っている。)

大木「可哀そうだから最初はフルセット五万くらいでいいよ。あとは追々ね」

ご、五万。新人の初心者に要求する額としては高すぎる…!初心者に優しくしないから釣り人口が増えにくいんですよっ!!

大木「俊英はメディアの人間なんだからちゃんとしたもの使わないと格好がつかないんだよ!!」

ああ、正論が人を疲弊させる。大木さんは後輩にならどんなムチャも通ると思っているんじゃなかろうか。元陸上部だし。これだから体育会系のマッチョはイヤなんだ。
しかし、せっかく得た職をここで失うわけにはいかない。釈然としないながらも、残り少ない初任給の一部から、福沢諭吉五人組を召喚!!

ふだんあんまり大金を使わないので現実味がない、そんな顔。

頼りになる強力な助っ人!その名も「フィッシングマイスター」

そうは言ってもキッチリとした釣りに縁がなかった私。業務と称してルアマガ各誌を読みふける毎日とはいえ一人相撲じゃ机上の空論、「何がきちんとしたタックル」なのかもアヤフヤです。見かねた大木先輩が「とあるエキスパート」に助太刀をお願いしてくれました。

【Profile】
石山俊介(いしやま・しゅんすけ)
釣具のポイント・横須賀大津店の店長代行を務める。厳しい社内試験を合格したスタッフのみが名乗ることのできる「フィッシングマイスター」の資格を持つ。メバルには詳しくない、と謙遜するも取材中は編集部員たちを圧倒する知識量を見せた。笑顔がとてもステキ。愛称はイッシー。

店舗ブログ 釣りのポイント

メバリングとはなんぞや?

石山「まずメバルは別名『春告魚』。春の到来を感じさせる、この時期釣りやすい魚になります。『メバル』の名のとおり、身体のわりに目が大きく、視覚に頼る部分がすごく大きい魚です。ルアーで狙うときはその『目』にしっかりアピールしていくという釣りになります」

なるほどデカい。頭の半分くらいが目玉ですね。クリックリしている。『春告魚』って名前もうららかでいい。ところでお店の商品を見ていて気になったことが…。

メバリングとアジングの違いは…?同じでは…?

メバリング、アジングコーナーは「ライトゲーム」としてまとめられている。
ワームもアジ用とメバル用で共用のものが多い。

ライトゲーム」というくくりでまとまっていますが、同じ釣りなんですか?

石山「確かに似ています! ルアーやリールは似てくるんですが、大きな違いはロッドです。メバルに関しては向こうから針に掛かってくれるように、乗せ調子のロッド(竿の真ん中あたりから曲がってくれる柔らかめのもの)が多くなるんですね」

なるほど~。ならメバル一辺倒みたいな人は柔らかめのロッドを使い分けるってことなんですね。

石山「ウッ…それは…適材適所…です…!(苦しそうな声)」

石山さんによれば、堤防では基本的に柔らかいものでオッケー。磯やテトラ周りなどの障害物があるところでは根に潜り込まれたりするので、そういうときに引きずり出しやすいよう硬めの竿を使うこともあるとのこと。苦しめてしまい申し訳ありません…。

とはいえロッドも共用可能と書いてあるものがあるぞ。特徴をふまえて使ってみよう。

初心者にオススメしたいロッドとは?

石山さんが本当に「ゼロから釣りを始める」初心者にタックルをおすすめするとき、どういうふうに選ぶのでしょうか?

親切な石山さんともみあげが変な私。

石山「初心者の方が釣りする上で一番重要なのは、『楽しい』っていうことなんですよ。なので魚の引きを強く感じられるような、『楽しい竿』で楽しんでもらいたいです。そうなると、“魚の引きを感じやすい柔らかい竿”をオススメする、ってことになります」

なるほど、単に釣る釣れないの兼ね合いだけでなくて、いかにお客さんを楽しませるかという領域で考えていらっしゃるのか…。さすがフィッシングマイスターです!!!

石山「ところで今回の予算はいくら位ですか?」

フルセット全部揃えて5万円、ということになってます。(もっと少なくてもいいけど…)

石山「おっ、いいですね~。私としても自由度が高くて選びやすいです」

大木「足が出ても2万までなら貸してあげられるからね」

返済義務があるのか…。

次回、実際にオススメいただいたタックルを購入します。

5万円、5万円か…。仕方なしと腹をくくりはしたものの、間違いなく高額。
とか考えていたらこれでも足りなくなる可能性まで示唆されてしまった。そっか、そうなんですね…。
親孝行さえまだなのに、初任給からなけなしの5万円を捻出してなお、私は先輩から借金せねばならぬのか? 次回を乞うご期待…!

メバリングについてもっと詳しく知りたい方はこちらなども。

これからの時期におすすめな“ハードルアーで狙う”メバリング♪

© 株式会社 内外出版社