「ふしぎなえ」POISON GIRL BAND吉田の"自分を作ってくれたような気がする作品" #とにかく癒されたいときのカルチャー

僕を作ってくれた一つは、確実にこの「ふしぎなえ」

ふしぎなえ

子供の頃に家にあって何度も何度も読んでいた絵本。

絵本といってもだまし絵的な絵がいくつか載っているだけなので「読む」というより「眺める」感覚に近かった。

なぜかこの絵本が好きで、ことあるごとに開いては眺めてた。

小学校の図書室にもあって、みんなが「ウォーリーを探せ」で盛り上がっている中、一人でこの「ふしぎなえ」を読んでた。

もちろん、家に帰れば同じものがあるのに。

この絵本には、それこそ「ふしぎ」な思い入れがあって。

それは、この絵本が自分の脳味噌に「刺激」を与えてくれていたという根拠のない感覚。

なんだろ、言葉では全然説明できないんだけど。

だから、少ないかもしれないけど「吉田は面白いものを作る能力がある」と思っていてくれる人がいたら、「それは、この絵本のおかげです」と言いたい。

「なんで?」と聞かれたら、もちろん答えられないけど。

今ではこの絵本は自分の近くにはなくて、それがたまらなく寂しく感じる時がある。

きっと、誰にでもあるんだろうと思う。

自分を作ってくれたような、そんな気がする作品が。

それは、絵本だけでなく映画や音楽や友達などなんでも。

そして、一つだけではなくていくつもあるんだろうと思う。

僕を作ってくれた一つは、確実にこの「ふしぎなえ」。

そして、こんな歳(41)だけど、まだまだ自分を作ってくれるような物や人と出会いたいと思っている。

(TEXT:POISON GIRL BAND吉田)

「とにかく癒されたいときのカルチャー」レビュー募集

Rooftopでは「とにかく癒されたいときのカルチャー」として、疲れたときにおすすめのマンガ・本・音楽・映画などのレビューを募集しています。作品名・400文字〜800文字程度のレビューテキスト・掲載をしてもいいお名前を以下のアドレスまでお送りください。メールの件名は【とにかく癒されたいときのカルチャー】でお願いいたします。
いただいたレビューは必ずしも全て掲載させていただくわけではないことをご了承くださいませ。掲載させていただく場合、こちらからそのむねご返信いたします。
メールはこちらまで▶︎rooftop.cc@gmail.com

© 有限会社ルーフトップ