三菱日立パワーシステムズ(MHPS、横浜市)は、燃料電池と小型ガスタービンを組み合わせた複合発電システム「メガミー」をゼネコンの安藤ハザマ(東京)に納入した。2017年の発売以来2例目。昨年受注し、長崎工場で製造していた。
メガミーは都市ガスから水素を取り出し、酸素と反応させて発電。さらにガスタービンでも発電する。MHPSによると、2号機は長さ11.4メートル、幅3.2メートル、高さ3.3メートル、重量33トン。出力は1時間当たり210キロワットで、一般家庭250世帯分に相当。従来の発電システムに比べ二酸化炭素(CO2)排出量を47%削減できる。受注額は非公表。
安藤ハザマ技術研究所(茨城県つくば市)で4月、運転を開始した。安藤ハザマは国の支援を受け、分散型電源を活用し複数の事業所間で電力を融通する事業を推進中。将来的には都市ガスから、CO2を排出しない水素燃料への切り替えも計画している。
MHPSは商用3号機の受注に向けた交渉も続けている。