この10年間でスペインのみならず世界最高峰のクラブに成長したアトレティコ・マドリー。ディエゴ・シメオネ監督の下で長期的な強化をし、多くの名選手を輩出してきた。
今回は『Planet Football』から「この10年でアトレティコ・マドリーが売った選手のベストイレブン」をご紹介する。
GK：ダビド・デ・ヘア
アトレティコ所属：2009〜2011年
移籍金：2500万ユーロ（およそ31.5億円）
ティボー・クルトワとどちらかを選ばなければならないとなれば迷わされるが、彼は2010年代の大半で世界最高のゴールキーパーであったことを考えれば、この選択肢になるだろう。
右SB：フアンフラン
アトレティコ所属：2011〜2019年
移籍金：フリー
34歳で昨年夏にチームを離れた重鎮サイドバック。350試合以上の公式戦に出場し、6つのゴールを奪った。しかも獲得時はわずか400万ユーロ（およそ4.8億円）という安さだった。
CB：リュカ・エルナンデス
アトレティコ所属：2015〜2019年
移籍金：8000万ユーロ（およそ100.7億円）
ワールドカップでフランス代表の一員として優勝を経験した若きDF。センターバックと左サイドバックをこなせるユーティリティ性でも注目され、バイエルンへ8000万ユーロというとんでもない額で売却されている。
CB：トビー・アルデルヴァイレルト
アトレティコ所属：2013〜2015年
移籍金：1600万ユーロ（およそ20.1億円）
ディエゴ・ゴディンの存在感はあまりにも大きかったが、アルデルヴァイレルトのプレーも忘れることはできない。サウサンプトンへのローンを経てトッテナムへと移籍し、プレミアリーグでも活躍。
左SB：テオ・エルナンデス
アトレティコ所属：2016〜2017年
移籍金：2400万ユーロ（およそ30.2億円）
リュカの弟であるテオ・エルナンデスは、アトレティコ・マドリーのトップチームで出場したことは一度もないが、アラベスへのローン中に評価を高めてレアル・マドリーに引き抜かれた。その額は2400万ユーロで、アトレティコにとってはなんとも重要な収入になっている。
RMF：アントワーヌ・グリーズマン
アトレティコ所属：2014〜2019年
移籍金：1億2000万ユーロ（およそ151億円）
様々な話題を巻き起こし、最終的にグリーズマンは自身のSNSでアトレティコ退団を明言。なんと1億ユーロ超えで売ることができ、クラブにとっては大きな利益となった。
CMF：ロドリ
アトレティコ所属：2018〜2019年
移籍金：7000万ユーロ（およそ88.1億円）
ビジャレアルから加入したロドリがアトレティコでプレーしたのはわずか1シーズンだけだったが、2500万ユーロで買った選手が7000万ユーロで売れた。これほど素晴らしい商売はない。
CMF：ラウール・ガルシア
アトレティコ所属：2007〜2015年
移籍金：800万ユーロ（およそ10.1億円）
一切派手さはない選手ではあるが、アトレティコに忠実な僕であったことは間違いない。8年間で300試合以上に出場し、中盤からチームの安定を高めていた。2015年に移籍したアスレティック・ビルバオでビセンテ・カルデロンに戻ってきたとき、ファンからは大きな感謝のバナーが掲げられた。
左MF：アルダ・トゥラン
アトレティコ所属：2011〜2015年
移籍金：3400万ユーロ（およそ42.8億円）
バルセロナでの時間が悲惨なものになっているとしても、アトレティコ時代の活躍が忘れ去られたわけではない。ディエゴ・シメオネ監督の下でかなり重要な役割を担い、多くの移籍金を残してチームを離れている。
FW：セルヒオ・アグエロ
アトレティコ所属：2006〜2011年
移籍金：4500万ユーロ（およそ56.6億円）
アトレティコにはこれまですばらしいFWがいた。フェルナンド・トーレスやクリスティアン・ヴィエリ、ジミー・フロイト・ハッセルバインク、ディエゴ・フォルラン、そしてラダメル・ファルカオ。
ただ、2010年以降に売られたということであれば簡単に結論は出る。それはセルヒオ・アグエロであり、歴史上という括りになっても最高の座を争う存在だろう。
FW：ジエゴ・コスタ
アトレティコ所属：2010〜2014、2018年〜
移籍金：3800万ユーロ（およそ47.8億円）
戻ってきてからは決して生産的なプレーをしているとは言えないが、最初に所属していたときのジエゴ・コスタはまさに破壊的なストライカーだった。チームに重要なタイトルをもたらし、そして多くの移籍金を残した。残念ながら買い戻しには倍近いお金がかかったが…。
