EXIT、話題沸騰の“コロナ注意喚起漫才”制作の意図を明かす

AbemaTVが「AbemaNewsチャンネル」で、ニュース番組『AbemaPrime』を平日夜9時より毎日生放送している。

2020年4月9日(木)夜9時からの放送では、新型コロナウイルスの感染防止のため、本番組のMCを務めるお笑いコンビ・EXITのりんたろー。と兼近大樹と、進行を務めるテレビ朝日・平石直之アナウンサー、フリーアナウンサーの袴田あや以外のコメンテーターが自宅や職場から“テレワーク”で出演した。

■EXITが驚愕!「日本はこれからさらに状況が厳しくなっていく」と話す医師の言葉に「認識が結構甘かった」 

番組冒頭では、“緊急事態宣言”発令によって新型コロナの終息を目指す日本の対策について、議論を展開した。りんたろー。は、「先週に比べてコロナに対してみんな怖さとか、いろんな人の努力で伝わってきたと思う」と語りながらも、「その中で、出たくなくても出なけきゃいけない人もまだいて。そこの人たちへの対応をどうするか決めない事には、外出は減らないと思う」とコメントし、急務となっている“補償問題”について言及した。また、感染者・死者が急増した中国・武漢が、2ヵ月半ぶりに“都市封鎖”を解除したことを受け、上海在住の医師・藤田康介は、実際に効果のあった予防策として「家にこもること。とにかく人に会わない事が有効」と力強く明言。さらに、中国が行った主な対策として、“移動制限”や“アプリによる行動追跡”などを挙げると、りんたろー。は「コロナの“パイセン”として聞きたいんですけど。やっぱ2ヵ月半っていうのが目安になると思いますか?でも武漢と日本はやっている事が違うので、日本では適応されないというか。今日から2ヵ月半後に終息すると思ったらまた別問題って事ですよね?」と疑問を投げかけた。すると、今の日本の現状について藤田医師から「上海が、春節過ぎぐらいに経験したような状況じゃないかな?と思います。したがって、これから色んな事が厳しくなっていくぞ、という段階」と見解が伝えられると、困惑の表情を見せた兼近は「僕としては、もう対策はある程度頑張ってんのかな?って思ってて。5月ぐらいまで自粛っていう話を聞いていたので、そのあたりにはだいぶよくなってくるのかな?って勝手に思っちゃってたんですけど。『今が始まり』って言われたら、『5月に自粛終わるかな?まだまだでしょ』っていう。『認識が結構甘かったな。まだまだこの状況続くぞ』って…」と神妙な面持ちで危機感を募らせた。

■EXIT・兼近大樹、ベビーシッターの現場経験から“産後うつ”の原因を推測

「SNSなどを通じて見る“理想の母親像”と現実のギャップが悩みに繋がっている

番組の後半では、7人に1人の女性が患っていると言われる“産後うつ”について取り上げ、“理想の子育てとは何か”をテーマに議論を展開しました。ワンオペ育児の影響から、“産後うつ”になってしまった当事者として出演した薗部陽花さんの実体験を聞いた兼近は、ベビーシッターのアルバイト経験を通して様々な家庭を見てきた立場からコメント。兼近は、「十家族十色というか、『色んな形がある』というのをまずは意識してもらうのが大事だと思う。理想と現実のギャップに苦しんでると思うんですよ。特に今SNSとかで『この家族はこういう幸せそうな家庭築いてるな…』とか、いいところばかり見えちゃったりするんですよ。それと比べて『自分って今何してるんだろう?』とか、『私いつも1人で子育てだけしてるな。オシャレなカフェ行けてないな…』とか。そういう差で多分悩んだりするんですよ。でもこういうの、昔は多分無かったと思う。『子育てをするのが母親』という、言ったら悪いですけど“一種の洗脳”状態だったんですよ。それが今SNSなどを通じて(理想の母親像が)多様化してきているせいで、悩みに繋がってるんじゃないかな?」と自身の見解を述べた。

また、“助けてくれる人が周りにいた昔”と、“頼れる人が周りに少なく共働きの家庭が多い今”という育児環境の違いによって、昨今では夫婦関係を保つ為に“家事分担”や“家事代行サービス”を頼むなどのプロセスを踏む必要があるという意見に対して、兼近は「夫婦関係もそうですけど、僕が気になってるのは“夫側のお義母さん”とか。そっち側に気を遣っちゃうパターンもあるんじゃないか?って」と推測。続けて、「(お母さんたちの)お話を聞いていると、『私が他者に育児を頼るせいで、夫側の親族に悪いように言われるのが嫌だ』とか。そういう悩みもあるので、日本全体でそういうサービスを使いやすい状況、『使ってもいいんだよ』って全員が言ってあげられる状況を作る事が大切」と訴えた。

これを受けて、りんたろー。は「僕は兼近くんと喋るまで古い考え方だったというか…。さっきも(VTRで)、『自分の子供愛せない』って話しがあったと思うんですけど、『自分の子供を愛せないってどんだけなの?』って。『人としてまずいよ、欠陥があるよ』っていう考え方だった。でも兼近くんと喋ってから、それもごくごく普通な事で、愛せない事もしょうがないと思いました。だから、家事ができない事も、わが子を愛せない事も色んな風にどんどん発信したり、『まわりに甘えていいんだ!』っていう事を初めて知りました」と兼近の意見を受けて、子育てに悩む母親に対する自身の考え方に変化があったと明かした。

■EXIT、話題沸騰の“コロナ注意喚起漫才”制作の意図を明かす

りんたろー。「アベプラに出て色んな知識を得た僕たちが“ザイマン”で発信した方がいいと思った」

また番組では、EXITが自身の公式YouTubeチャンネル上で公開し、「めっちゃ分かりやすい」「心に響いた」などと大きな反響を呼んでいる“新型コロナ注意喚起漫才”をスタジオで生披露した。今回この“注意喚起漫才”を作った経緯として、りんたろー。は「この番組に出させてもらって色んな知識を得たっていうことと、やっぱりそれを僕たちが発信した方がいいなって思って。『じゃあ僕たちが発信する術って何だろう?』って考えた時に、やっぱり“ザイマン”なんじゃねぇかってことですよね」と説明した。

さらに、兼近は「何よりもこれやるとね、色々言われる事もあるじゃないですか。『面白おかしく危ないこと言うな!』とか。でもそれよりも、僕らみたいな奴らが広めるっていう方が重要だって判断したんですよね。りんたろー。さんがですけど」と明かし、りんたろー。は「全部俺のせいにすんじゃん」とツッコミつつも、この動画が多くの人から関心を集めている事について「ありがとうございます、皆さんのおかげです」と感謝を述べた。また、兼近が「バズっちゃいましたね」と茶目っ気たっぷりに話すと、平石アナは「これからも展開変わっていきますから、どんどん付け足していけば?」と提案。これに対し、兼近は「そうですね。今伝えるべき情報を足して“新ネタ漫才”みたいな感じに」と、新作披露に意欲を示した。

本放送の様子は、現在も「Abemaビデオ」で配信中です。ぜひ、ご覧ください。

■『AbemaPrime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:AbemaNewsチャンネル

番組公式Twitter :https://twitter.com/Abema_Prime

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