新型コロナ 密集、密接回避へ 長崎の新運転免許センター 換気、消毒、整理券… 12日 初の日曜開庁 混雑を懸念

講習室は窓を開けて換気し、受講者は間隔を取って着席している=長崎市、長崎運転免許センター

 1日に供用を開始した長崎市尾上町の長崎運転免許センター。運転免許証の更新手続きでは即日交付が可能となり、連日多くの人が訪れている。ただ、市民からは新型コロナウイルスへの感染を心配する声も上がる。12日はセンターとして初めて日曜日の窓口開設となり、来庁者はさらに増えることが予想される。県警はあの手この手で感染予防対策に乗り出している。
 県警運転免許管理課によると、即日交付が始まった2日は340人が訪れ、6日には400人超に上った。免許更新に加え、4月は住所などの記載事項変更手続きも増えることから、混雑に拍車を掛けている。
 長崎市内の男性(61)は免許更新のため2日にセンターを訪問。受け付けに多くの人が行列をつくった様子に驚いた。これまで近くの警察署で更新手続きをしていたが、市内の署の更新業務が集約されたためセンターに足を運ぶしかなかった。
 男性は「待ち時間が長く、狭い空間に人が密集していた。コロナ感染者がいれば大変」と不安を口にした。
 センターの予防対策はどうなっているのか。室内は窓を開けて換気をし、入り口にはアルコール消毒液を設置。講習室では間隔を取って着席するよう呼び掛けている。それでも待ち時間は人が密集してしまうときも。そのため、人が滞留しないよう整理券を配布するなど、試行錯誤を繰り返しながら対応に当たっている。
 コロナウイルスの感染拡大に伴い、免許証の有効期限が4月末までの人は、期限の3カ月間延長が可能。また、発熱など体調不良の場合は更新に訪れず、県警に相談するよう呼び掛けている。
 同課は「不安に思われているところはあると思う。できる対策は最大限やりたい」としている。

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