開幕したら期待したい! 編集部が厳選、12球団イチ押し若手有望株は?

西武・川越誠司(左)と広島・森下暢仁【写真:荒川祐史】

阪神小川や広島森下ら即戦力ルーキーにも期待

 新型コロナウイルスの感染拡大により、開幕が無期限延期となった日本のプロ野球。先の見えない状況に陥り、ファンももどかしい日々を送っていることだろう。NPBは4月下旬から5月上旬にかけて、新たな開幕日を決めたい意向でいる。物事が順調に進んだとして、開幕は最短でも5月下旬以降になると見込まれる。

 少しでもファンの楽しみに繋がるように、“野球ロス”を埋められるように、Full-Count編集部では、無事に開幕を迎えた時に期待したい各球団の有望若手を1人ずつピックアップ。異論はもちろんあるだろうが、ファン同士であれこれと言い合う楽しみの1つにしてみてはいかがだろうか。

○巨人・鍬原拓也投手
 2017年のドラフト1位。プロ入りして2年間で21試合に登板しているものの、1勝と目立った結果は出ていない。オフにフォームをサイドスロー気味にしたことで投球が安定。オープン戦でも好投し、開幕を迎えた際にはローテ入りが期待されるところまで浮上している。

○DeNA・伊藤裕季也内野手
 2018年のドラフト2位で入団し今季が2年目となるスラッガー候補。1年目は21試合の出場で4本塁打とパンチ力を発揮した。オープン戦は打率.150と苦戦したものの、開幕は延期に。この期間を有効に活用し、レギュラー争いに加わっていきたい。

○阪神・小川一平投手
 2019年のドラフト6位で入団したルーキー。下位指名での入団ながら、キャンプからじわじわと評価が上昇。オープン戦では2試合に投げて無失点、その後の練習試合でも好投しており、開幕1軍入りへの期待が膨らんでいる。

○広島・森下暢仁投手
 2019年のドラフト1位ルーキー。即戦力の呼び声通りにオープン戦でもまずまずの投球を見せた。3月8日の登板では、12球団“最強”の西武打線から5回で8個の三振を奪った。今季のセ・リーグ新人王の有力な候補になってくるのではないだろうか。

○中日・梅津晃大投手
 2018年のドラフト2位右腕。昨季は右肩の故障で出遅れて6試合止まりだったものの、デビュー3連勝を飾るなど4勝をマーク。東洋大同期の上茶谷、甲斐野に遅れを取ったが、その潜在能力の高さを見せた。今季も右肘の張りで出遅れたが、開幕の延期でローテ入りが濃厚となった。

○ヤクルト・吉田大成内野手
 2018年のドラフト8位で入団した、2年目の25歳。オープン戦では12試合で打率.310、9打点をマークして結果を残した。チームの大先輩である青木宣親外野手を彷彿とさせる打撃フォームでアピールに成功し、スタメン獲りが期待される1人だ。

西武の川越は投手から野手に転向し2年目

○西武・川越誠司外野手
 2015年のドラフト2位で入団し、今季が5年目となる26歳。入団当初は投手だったが、2018年終わりから野手に転向した。昨季は2軍で8本塁打をマーク。森友哉捕手を連想させるフルスイングが売りで、オープン戦でも打率.294と結果を残した。

○ソフトバンク・古谷優人投手
 2016年のドラフト2位左腕。昨季、3軍戦で最速160キロをマークした剛腕だ。キャンプから150キロを超えるストレートを武器に開幕1軍入りへアピールを続けた。力強い真っ直ぐは1軍でも通用するレベルにあり、とてつもないポテンシャルを秘める。

○楽天・黒川史陽内野手
 2019年のドラフト2位で入団した高卒ルーキー。1年目からいきなりオープン戦全14試合に出場して経験を積んだ。.222と打率は高くないものの、高い潜在能力を誇り、開幕1軍入りも期待できる逸材だ。

○ロッテ・福田光輝内野手
 2019年のドラフト5位で入団したルーキー。思い切ってフルスイングできるところが魅力で、オープン戦では3本塁打を放った。井口監督の評価も高く、開幕1軍入りどころかスタメンを奪い取る可能性も十分にある。

○日本ハム・長谷川凌汰投手
 2019年の育成ドラフト3巡目で入団した育成右腕。最速150キロを超える力強い真っ直ぐを武器とし、オープン戦5試合を無失点に封じた。5イニングで安打もわずか2本しか許していない。まずは支配下昇格が先決ではあるが、いきなり1軍で活躍してもおかしくはない。

○オリックス・宜保翔内野手
 2018年のドラフト5位で入団した19歳の2年目内野手。卓越した身体能力を誇り、オープン戦12試合で打率.344をマークしてアピールした。守備もうまく、安達を脅かし、正遊撃手の座を掴み取る可能性も秘めている。(Full-Count編集部)

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