健全育成、地域で支援 長崎ひまわりプロジェクト始動

「子どもたちの成長を見守りたい」と語るプロジェクト参加者=長崎市、長崎保護観察所

 長崎県内23の女性団体が連携し地域の子どもと子育て家庭を支える「子どもを守る長崎ひまわりプロジェクト」の活動が始まった。見守りや声掛けなどを通して、子どもたちの健全育成を支える。
 プロジェクトは県地域婦人団体連絡協議会、県栄養士会、県看護協会、県更生保護女性連盟が呼び掛け、計23団体、延べ約12万人が参加。いじめや不登校問題、子どもの貧困、暴力行為の低年齢化などを懸念し、女性団体で子どもと子育て家庭の親への声掛け、励ましなどに取り組む。
 新型コロナウイルス感染防止のため連携協定締結式を延期し、長崎市万才町の長崎保護観察所で感謝状贈呈式を開いた。活動を周知するポスター制作費を寄付した第一生命保険長崎支社の金井和義支社長と、ポスターの絵を手掛けた長崎市在住の版画家、小崎(こざき)侃(かん)氏に感謝状を贈った。
 支援者には自宅などにヒマワリの種を植えてもらうよう呼び掛ける方針。同プロジェクトの西山智子会長は「子どもたちが犯罪の加害者にも被害者にもならないよう見守りたい。県内全域に支援の輪を広げたい」としている。

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