また兵庫県警。
兵庫県警神戸西警察署ではコロナ感染者が七人判明した旨が報じられました。そのうちの三人は春の人事異動で就任した北山正紀署長の歓迎会に参加していたというのです。
同警察署では感染拡大したので、兵庫県警は署長、副署長等幹部を含む約120人を自宅待機させていると報じられています。先月に引き続き兵庫県警の不祥事。国民が外出自粛を要請されている時に市民の安全を守る警察署の幹部が、安全より懇親会を優先するとは言語道断です。神戸西警察署の実態を探るために電凸してみました。
呼び出し音が鳴ってから電話に出るまで38秒。
「はい、兵庫県警察電話交換でぇす」
眠そうな声の男性が電話に出ました。
――TABLOの九頭龍と申します。神戸西警察署でよろしいですか。
「はい」
―インターネットニュースTABLO取材です。国民が自粛している時に、署長の歓迎会でコロナまで歓迎して120人も自宅待機になったんですね。
「ニュースの通りです」
――緊急事態宣言が出ている県ですよね。兵庫県警も外出自粛を推進するためのパトロールはなさっているんですか。
「まあそれも合わせて犯罪の予防のパトロールをやっています」
――自己管理もできずに自粛しないでコロナにかかる幹部が率いる神戸西警察署に説得力あると思いますか。
「説得力はないぃ~ですね」
――説得力ないのになぜやっているんですか。
「はい。すいません」
――謝罪を求めているのではなく、理由をうかがっているのですが。兵庫県警は不祥事多いですよね。
「そうですね」
――先月も交番で本番する不倫があったり、電車内で痴漢があったり、TABLOでは不真面目な警官に困っているという現役警察官の方の怒りの声も掲載させていただきました。このような真面目な警察官の方に悪いと思わないですか。
「思います」
――悪いと思うならどうするのでしょうか。
「(沈黙23秒)それは、、もう、あのぉ。姿勢を正してぇええええ」
――貴方個人の姿勢が良くなって解決する問題でしょうか。
「もう、一人一人がぁ」
――兵庫県はあおり運転が日本一多いとの数字も出ているようですが、一人一人の警官が姿勢を正して取り組んでいる証拠は何かありますか。
「すいません。知識不足でぇ」
――公務員はストライキがないですよね。
「はい」
――愛知県警、高知県警等、自宅待機の警官が多く出ているニュースを見習って、自宅待機狙いの自爆テロとしてコロナと署長を歓迎する飲み会をなさったのでしょうか。
「はい」
――自爆テロだと言うことを認めましたね。
「言っていませんよ」
――さきほど、「はい」とおっしゃいましたが、寝ぼけていらっしゃいますか。
「寝ぼけてませんよ」
――話を聞かずに「はい」とおっしゃったのですか。
「違いますよ。聞いていますよ」
――聞いていらしたら、「はい」とはおっしゃらないかと思いますが、酔っていますか。
「シラフなんで。大丈夫です。仕事なんで、飲んでいる時はないです」
――自爆テロなのでしょうか。に対して「はい」とおっしゃったのは録音もしてあるますが。
「……(沈黙15秒)。そう、聞こえてしまったのであれば申し訳ございません」
――すぐバレる嘘をついたり、黙ってしまうなら、キチンと対応できる別の方に代わって頂けますか。
「すいません。私しかいないんです」
他の人の声が裏で聞えます。
―他の人の声聞こえますが、他の人いるでしょう。一人で当直するほど人がいないんですか。
「いや、いないです」
――後ろで聞える声は、テープですか。
「いや、電話対応、事案対応とか何人かいますけど」
――なんで分かりやすい嘘をつくんのでしょうか。
話をしていくと勤続八年目で異業種から転職してきた警官だと判明しました。
――異業種から移っていらして、署長の歓迎会を優先するのって警察の非常識な部分だと思いませんか。
「今、新型コロナウィルスとかで騒いでいる中でそういった飲み会を開くのはちょっと考え方が甘いというのはありますね」
――自分たちは大丈夫だという特権意識、驕りが署長歓迎会に参加した幹部たちにはあったのでしょうか。
「それは、懇親会に参加した方がどういう風に思われているか。分からないんですけれども。そういう気持ちがなかったら、開いていなかったんかなぁと思います」
――参加した幹部は貴方の知る人でしょうか。
「はい」
――普段から、無敵感に酔いしれていらっしゃるのでしょうか。
「ちょっと分からないんですけれども」
――警察以外の業種を経験していらした貴方からご覧になって、視野狭くないですか。
「(沈黙15秒)いやぁ、どうですかねぇ。やっぱりそういう風にみられてますかね」
――自粛で収入減っている人も多い時に税金で飲んで税金泥棒! 仕事しろという声もありますが。
「まぁ それは税金ではなく個人のお金だと思うんですけど」
――市民は売上や収入が下がっているのに、警官は税金から安定した給料をもらっているわけですから反感出るのはお分かりにならないでしょうか。個人のお金も元々は税金から出ているというのが公務員ですよね。
「はい」
――慶応病院は若手の研修医が飲み会を開いて感染者が出ましたが、神戸西警察署は若手ではなく、署長を含む幹部、あなた方の上の人達がひどすぎませんか。
「おっしゃるとおりです」
――そういう人が幹部として出世する職場はどう思いますか。
「そうですね。自覚が欠けていますよね」
――市民を守る立場の警察が最初は懇親会を隠蔽していたそうですが。
「そうですね。」
――バレる嘘をつくのが兵庫県警の習性ですか。
「フフっ 習性ではないですね」
――なぜ笑うのでしょうか。まじめに質問をしている時に。
「笑っていないですよ」
――録音していますよ。
「笑っていると聞えてしまったのでしたら、申し訳ございません」
――署長の会見や謝罪コメントも出ていないようですが、神戸西警察署は謝罪する気がないのでしょうか。
「ありますよ」
――署長は自宅待機ですが、どなたが。
「今、電話、私が起きているので、私しかないと思います」
この方が電話取材対応を死守してくださったおかげで新たな神戸西署の闇が判明しました。神戸西署のコロナ対策の実態は酷すぎます。うがい薬がないから、水ウガイをしていると、この方は豪語していました。別の方に電話を代わっていただくと、警察署の別の官舎にはウガイ器があるとのことでした。
感染者が7人も出たにもかかわらず、警察署内のウガイ薬の情報も共有されていない状況はありえないでしょう。兵庫県警のコロナ対策の甘さの氷山の一角かもしれません。いい加減にしてほしいと思う市民たちは外出を自粛しないという悪循環につながっているようです。こう言う組織には大改革が急務でしょう。(文◎九頭龍腐流腐流)