開幕が待ち遠しい… 松坂、藤浪ら今季の復活を期す12球団の実績者たち

阪神・藤浪晋太郎(左)と西武・松坂大輔【写真:荒川祐史】

巨人中島はオープン戦で打率.351と結果を残し復活を期待させる

 新型コロナウイルスの感染拡大により、開幕が無期限延期となった日本のプロ野球。先の見えない状況に陥り、ファンももどかしい日々を送っていることだろう。NPBは4月下旬から5月上旬にかけて、新たな開幕日を決めたい意向でいるが、順調に事が進んだとしても開幕は5月下旬以降になると見込まれている。

 なかなか開幕が見通せず、選手たちも難しい状況を強いられている2020年のシーズン。近年、苦戦を強いられていたり、怪我に泣かされてきて、今季に復活をかける選手たちもいる。そこで、ここでは、今季の復活を期待したい選手を各球団、1人ずつピックアップしてみよう。

○巨人 中島宏之内野手
 2015年にオリックスに入団し日本球界に復帰したが、その後はなかなか思うような結果を残せていない中島。巨人へと移籍した2019年も43試合出場止まりに終わった。移籍2年目はオープン戦では打率.351、4本塁打と結果を残した。

○DeNA 梶谷隆幸外野手
 2014年に盗塁王に輝くなどDeNAの中心選手だったが、近年は故障に泣かされ、2018年、2019年と2年続けて41試合出場止まりに終わった。ただ、オープン戦では打率.304と好調。ファンの人気も高く、復活を期待したい1人だ。

○阪神 藤浪晋太郎投手
 プロ入りから3年連続で2桁勝利を挙げて阪神のエースとなりつつあった藤浪。だが、制球難の悪癖からここ3年間は苦しんできた。新型コロナウイルスへの感染で世を騒がすことになったが、阪神ファンとしては最も復活を期待したい選手だろう。

○広島 中崎翔太投手
 守護神として2016年からのリーグ3連覇を支えてきた中崎。だが、昨季は不振に陥り、36試合の登板止まり、防御率も4.08と苦しい結果に終わった。チームに欠かせない投手でもあり、再び守護神として復活してもらいたい。

○中日 山井大介投手
 今季で42歳となる球界最年長投手。昨季は13試合に先発したが、3勝止まりに終わった。先日、2007年の日本シリーズの完全試合リレーが再放送され、再び脚光を浴びることに。大ベテランとなった右腕にはもうひと花咲かせてもらいたい。

○ヤクルト 嶋基宏捕手
 2007年から13年間在籍した楽天を退団し、ヤクルトに移籍したベテラン捕手。昨季は57試合出場止まりに終わったが、新天地で再び輝けるか。練習試合で死球を受けて右手親指付近を骨折して離脱となったが、復活して輝く姿を見たいものだ。

ソフトバンクのサファテは股関節の手術からの復活を目指す

○西武 松坂大輔投手
 14年ぶりに古巣・西武に復帰した“平成の怪物”。中日時代の2018年に6勝をマークして復活したが、昨季はキャンプ中の怪我が尾を引き、2試合登板に終わった。オープン戦ではまずまずの投球を見せており、久々の西武のユニホームでの勝利を期待するファンは多いはずだ。

○ソフトバンク デニス・サファテ投手
 ソフトバンクが誇る「キング・オブ・クローザー」。2018年に受けた股関節の手術からの復活を目指す。昨季は1軍登板なしに終わったものの、今年は患部に痛みもなく、オープン戦でも無失点。かつての剛速球は鳴りを潜めているものの、実績と経験がある。再び、勝利の瞬間にマウンドに立つサファテの姿を待つファンは多い。

○楽天 涌井秀章投手
 プロ15年間で7度の2桁勝利、3度の最多勝と輝かしい実績を残してきた涌井。今季はロッテから楽天へと移籍し、心機一転のシーズンになる。昨季は18試合で3勝止まり。新天地で再び輝きたい。

○ロッテ 鳥谷敬内野手
 阪神一筋16年間で2085安打を放ってきた虎のレジェンド。現役にこだわり、阪神を退団し、3月になってロッテへの入団が決まった。今季中に39歳となるが、体はまだまだ元気。新天地で再び輝くことをファンも期待している。

○日本ハム 上沢直之投手
 2018年に11勝をマークした26歳の若き右腕。だが、2019年6月18日のDeNA戦でソトの打球が左膝を直撃し膝蓋骨を骨折して長期離脱を強いられた。開幕が延期となったことで、早い段階で復帰できる可能性も出てきている。

○オリックス T-岡田外野手
 2010年に33本塁打で本塁打王に輝いた大砲もここ2年は苦しいシーズンを送っている。昨季はわずか20試合の出場に終わり、わずか1本塁打。32歳となったが、オフにはプエルトリコのウインターリーグにも参戦し、今季に賭ける決意を感じさせている。(Full-Count編集部)

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