手作り布マスク500枚を子どもたちに 長崎・土井首小育友会の有志

手作りマスクを着用し笑顔を見せる児童ら=長崎市立土井首小

 長崎市柳田町の市立土井首小(田川雅裕校長、433人)育友会の有志は、児童を新型コロナウイルス感染症から守ろうと、約500枚の布マスクを手作りした。10日、同校で贈呈式があり、受け取った児童は「これからずっと大切に使いたい」と感謝を述べた。
 慢性的なマスク不足を受けて、布マスクの手作りを会員が提案。買い占めにならないよう、材料はいくつかの店舗を回って集めた。内側に縫い付けるガーゼは特に品薄のため、綿のシーツを切って代用するなど工夫し、保護者約10人で全児童分のマスクを仕上げた。
 育友会の中道佳子さん(41)は「子どもたちの不安が少しでも解消できれば」と願いを込めた。手作りマスクを早速、着用した6年の小川莉子さん(11)は「とてもかわいいし、柔らかい。マスクがなくて困っている友達もいるので、みんなで感染予防したい」とうれしそうに話した。

マスクを手作りする保護者=同小

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