横浜・元町の酒販店「愛知屋坪﨑商店」(横浜市中区)が、新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされた地元飲食店を応援しようと、テークアウトに対応する店舗情報の掲示を始めた。「少しでも地域の力になりたい」と店主の坪﨑満さん(47)と妻の典子さん(46)が心を込めて手作りした看板は、口コミや会員制交流サイト(SNS)で話題を集めている。
〈おいしい引きこもり応援中!〉
色鮮やかなペンで手書きされた看板に道行く人が足を止め、写真を撮っていく。
〈▽久佑=名物!穴子ちらしずし970円▽メリメロ=アジアンテイスト日替わり総菜350円から▽石川屋=おだししみしみおでん150円から詰め合わせに応じます!〉
近隣に住む40代女性は「手書きが温かく、買ってみたいと思わせる。みんなに広めたい」と笑顔だ。
外出自粛で客足が遠のき、テークアウトで打開策を探る得意先を応援しようと夫婦で始めた。満さんが周辺の飲食店にテークアウトの情報提供を呼び掛け、集まった15店舗分を典子さんが一つ一つ手書きした。各店自慢の味と問い合わせ先と共に、「店の場所が一目で分かるように」と地図も手作りした。