Runny Noize、約2年ぶりとなるアルバム発表!メンバーが全楽曲を徹底解説【ラフマガ独占】

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4月22日(水)、Runny Noize(ラニーノイズ)待望の3rdミニアルバム『Thank God It’s Runny’s Day』の楽曲配信がスタートします。

※緊急事態宣言の発令によりCDの発売は延期となりました。

『歌ネタ王決定戦2019』(MBS毎日放送)優勝経験を持つ、ボーカル&ギターのラニーノーズ(洲崎貴郁、山田健人)と、ベースのフクシマテツヤ、ドラムの児玉とみー優也からなるRunny Noizeは、よしもと発のメロコアバンド。2017年のメジャーデビュー以来、積極的なライブ活動と2枚のミニアルバムを通じて多くのファンを獲得してきました。

左から洲崎貴郁、山田健人、フクシマテツヤ、児玉とみー優也 出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

今回、メンバーにインタビューを行ない、新作に込めた想いやレコーディング時のエピソードなどを聞いてきました。

レコーディング日が決まらず「曲を忘れそうに…」

――2ndミニアルバム『Runny Noize is better than medicine』(2018年8月1日発売)から今回の3rdミニアルバムまで、1年8か月と少し時間が空きましたね。

洲崎「それだけこだわった、と言いたいところなんですが、ただただスケジュールが合わなかっただけで(笑)」

山田「ライブ前に集まるので精一杯やったからなあ」

テツヤ「レコーディングスタジオに入るとなると、準備だけでも1時間かかるし、スケジュールが丸1日空いてる日じゃないと無理なんですよね」

洲崎「みんなで練習に入って曲を固めて固めて……っていうのはやってたけど、レコーディング日が決まらなかったり延びたりで、僕らも作った曲を忘れそうに……(笑)」

児玉「これは毎回やけど、曲が固まるのがレコーディングの前々日とかだったりするんで、僕らも忘れそうになりながら」

テツヤ「道でつまずいたら、覚えてたフレーズが全部落ちていく(忘れる)もんな(笑)」

洲崎「音録りの段階で、まだ歌詞ができてないこともあって、歌録りまでまた2か月ぐらい空いたりね」

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

――そんな中で完成した今回の『Thank God It’s Runny’s Day』は、どんなアルバムになりましたか?

洲崎「バンドとして幅が広がったと思います。今まで通りのポップパンクもありますし、テクニカルなこともやってたりしてるので。僕らは本来、下手くそバンドで(笑)、難しいことはやってこなかったんですけど、今回は難しいことをやってます」

テツヤ「音楽ファンがよりハマりそうな、コアなテイストになりましたね。万人に聴いてもらいたいのはもちろんなんですけど、ライブハウスなんかにずっと通ってる人らにも、“小手先だけや”って思われへんような」

山田「今回、僕が3曲作って、洲崎が2曲、テツヤも2曲という感じなんで、“アルバムとしてバラバラになるかな”と思ってたんですよ。テーマも決めてなかったし。でも、通して聴いてみたら流れがキレイで、いいアルバムやなと思いました」

テツヤ「うん、Runny Noizeそのものやと思うで」

洲崎「じゃあ1st、2ndは何やってん(笑)」

山田「1stのタイトル、『We are Runny Noize』やで!?(笑)」

――この3年で、バンドとしてのステップアップを感じておられると。

山田「そうですね。今回はエンジニアの方に初めて“売れるでしょ、これは!”って言ってもらったし、売れると思います(笑)」

メンバーによる全曲解説!

ここからは、今作に収録された全7曲をメンバーが徹底解説! エピソードもからめながら語り尽くしてもらいました。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

『Cut Cheese Cut Cheese』Lyric & Music 山田健人

山田「以前、ダブルアート・真べぇさんプロデュースのお店『こっちこっち〜』のテーマソングがあったらいいなって言われて、洲崎とトニーフランクさんが曲を作ったんです。対抗して僕も激しいパンクロックで別の曲を作ったんですけど、そのサビがキャッチーでいいなと思ってたんで、そこに僕ら(ラニーノーズ)がネタでやってた10回クイズのフレーズとかを混ぜてみたって感じですね。『こっちこっち〜』の新しいテーマソングになればいいな、と」

テツヤ「最初に持ってきた時と比べると、ずいぶんリコードされたよな」

山田「コード進行が完全に変わった。海外のアホなインディーズパンクバンドみたいなサビを(笑)、ちゃんとしたメロコアの……」

テツヤ「泣きコードにしたんよね」

『Sorry』Lyric & Music 洲崎貴郁

洲崎「お笑いのお客さんは“怖くてライブハウスに行けない”っていう人が多いので、何か楽しい曲を1つ作りたいなと思って、僕が考える楽しいリズムをいろいろと入れ込んだ曲になりました。ライブハウスやロックのライブが初めての人でもわかりやすい、ノリやすい曲になってますね」

『だらだら』Lyric & Music 山田健人

山田「芸人やってバンドもやってると、“めちゃくちゃ忙しいでしょ”ってよく言われるんですよ。“いつ寝てるんですか”みたいな。でも、実はめっちゃだらだらしてるし、家でもめっちゃ寝てるんで、それをわかってもらおうと思って作りました。でも、“だらだらしてるけど内面は燃えてるんだ!”ということで、結構激しめに始まるんです」

テツヤ「Aメロの出だしの歌詞とか、山田を物語ってるもんな。」

山田「違うわ!(笑) もちろん自分のことを歌ってるんですけど、当てはまる人は多いやろうなとは思ってます」

『SNS(Social Networking Sick)』Lyric & Music フクシマテツヤ

テツヤ「たとえば児玉とかもそうなんですけど、一緒に旅行をしていて電車に乗っている時とかに、インスタ(Instagram)を見るんですよ。打ち上げでワーッと楽しんでる会場の中でも、ちょっとヒマそうやな〜って思って見ると、インスタ見てたり。それ、“はあ?”って思いませんか、という」

山田「みんなクセになってしまってる、みたいなね」

テツヤ「打ち上げで先輩が楽しそうに回してる時に、後輩が死んだ顔して机の下でインスタ見てる時あるやん」

山田「だから、なんでインスタだけなん(笑)」

洲崎「SNSでええやん(笑)」

児玉「僕は動物の動画見てるねんけど」

テツヤ「それって“今”の楽しさを全部遮断してるなって思うねん。だから歌で嫌味に小言を言うてるんですよ。Bメロで“リプ・ファボ・バズ・リム”っていう部分があるんですけど、これはもうイヤなワードを全部並べたっていう(笑)。メロディも低くて、ちっさい声でブツブツ言っているようなイメージです。音の面でも、そこら中に飛び回ってる電波を表現したフレーズとか、よくわからない効果音をギターで出してもらったり」

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

児玉「この歌詞になる前、(テツヤ・児玉の)共同で歌詞を作ろうという話があって。土台としては同じ内容なんですけど、日本語で“ねえねえキャンプに行こうよ”みたいな歌詞が入ってて(笑)、山田にオール却下されて英語になりました」

テツヤ「でも、英語の曲ってあんまり内容に興味を持ってもらえないなとも思ったので、さっき言ったようなワードをBメロに入れました。流し聴きしてる人も、“あれ?”って引っかかった時に歌詞を見てもらえたらうれしいです」

『Time Flies』Lyric & Music 洲崎貴郁

洲崎「マイナー調の曲も作りたいなって思って。実はめっちゃ昔の曲で、ライブでも一時期あんまりやってなかったんですけど、自分の中でも好きな曲やし、もう1回やりたいなと思って入れました」

山田「歌詞は実際に親に言われたことって言ってなかった?」

洲崎「うん。サビとか、実体験は入ってます。確か8年ぐらい前に作った曲ちゃうかな。これまであんまり作ってこなかった曲調だったのもあって、好きやったんですよね」

『Nothing』Lyric & Music フクシマテツヤ

テツヤ「僕が今、感じている悔しさと苛立ちと憤りをすべてぶつけた曲。“自分たちを扱う人たちは、僕と児玉をメンバーとして見てくれてないんじゃないか?”っていう曲なんです。たとえばバンドの宣伝でも、“お二人(洲崎、山田)でお願いします”って言われることがあって。“それは僕にキャラがないからですよね?”、“僕たちに何もないからですよね?”みたいな拗ねたひとり言や皮肉を書き綴ってます(笑)。それが本当に悔しくて、だからいじめてやれと思って、むちゃくちゃ難しくしました」

山田「それでか(笑)。この曲、ギターが難しすぎて、レコーディングの時に全然録れなくて、コイツ(テツヤ)もギターを取り出して練習し出したんですよ。そしたら、なぜか児玉まで練習し出して。絶対、弾かれへんのに(笑)」

テツヤ「“わかってるんやけど、いや違う!”っていうメロディなんですよ。ギターのイントロフレーズとか特徴的で、そういう自分の中での押し問答が表現されてる」

児玉「感極まって泣いてたもんな」

山田「今回のレコーディングはテレビ番組『OFLIFE』(MBS毎日放送ほか)の密着取材がついてたんですけど、そのカメラマンさんと別れてから泣いてました」

洲崎「カメラマンさんが後から聞いて“そういうのが欲しいねんけど!”って(笑)」

テツヤ「結局、洲崎が(ギター演奏部分を)録りきれなかったのも悔しくて」

山田「それで涙流すって、熱い男やなと思いましたけどね」

テツヤ「後で山田から“お前ってほんまに熱い男やったんやな。これからもよろしくな”ってLINEがきて。児玉と憂さ晴らしに飲みに行ってたんですけど、そこでまた号泣したんですよ」

山田「落ち込んでるかなと思ってLINE送ったんです」

テツヤ「(そのLINEが)めちゃめちゃ嬉しくて。で、洲崎からは何の連絡もなかったんですけど、翌朝起きて新着メッセージを開いたら“まだ泣いてんの?”ってきてました(笑)」

山田「そういうのも含めて、いろいろと思い出のある曲ですよね」

『光へ』Lyric & Music 山田健人

山田「友だちにもいるんですけど、“自信がないから一歩踏み出せない”みたいな人に向けて、“僕らも何もわからへん状態で今までやってこれたから、始めてみたら?”と背中を押すような曲です。イントロのギターのフレーズが先にできてて、自分の中のイメージですけど明るいやさしい感じなんで、このタイトルと歌詞もすごく合うかなと思って」

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

テツヤ「この曲、コードチェンジの場所が明らかにおかしいねん。変わりたいところで変わってくれなくて、僕は大反対したんですけど、大正解やったなって録った後で思った。あと、“夢の中で”の歌い方がもう最高やったな。聴いてて“うわ〜痺れるなあ”と思ったわ」

児玉「レコーディング中、タクシーに乗ってる時に健人が“オレ歌が下手すぎて……”って落ち込んでて、テツヤが慰めてたんですよ。で、ホテルの部屋に戻ってから健人のインスタ見たら、1人でカラオケに行ってた。練習してるやん、真面目やなあって(笑)」

山田「そういうつもりじゃなかったんですけどね(笑)。 “歌下手やったな”とか“あそこ、あれでよかったんかな”とかいうのを、テツヤはすごく気持ちよくケアしてくれるんですよ」

洲崎「そんなんしてもらったことない……」

山田「お前がテツヤのところに行かへんから。癒してほしい感じで近付いたら、絶対にメンタルケアしてくれるよ(笑)」

次なる目標はフェス出演に全国ツアー

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

――アルバムに続いて、5月15日(金)には渋谷WWWでの東京初ワンマンライブ、8月10日(月)には大阪・UMEDA CLUB QUATTROでのワンマンライブも決まっていますが、こちらはどんなライブになりそうですか?

山田「3月8日(日)のワンマンができなかったので(新型コロナウイルスの影響で中止)、たまってる部分があるから……。その分、大騒ぎしたいなと」

テツヤ「楽しみにしてた分、されてた分、爆発させたいよな」

――バンドとしての、今後の目標や野望も聞かせてください。

山田「リアルなところで言えばフェスに出ることかな。『フジロックフェスティバル』とか、出てみたいですね」

洲崎「全国ツアーもやりたいね」

山田「もっと言えば、海外ツアーとか、自分たちでフェスを主催するとか……目標はいろいろあります」

――では最後にメッセージをお願いします。

洲崎「ライブハウスもバンドも、何も怖いことないんで、とりあえずまずはCDを手に取ってみてください。そこから先は一緒に考えましょ!」

山田「“芸人のバンドだから”とか思わず、YouTubeでも何でもいいんで、1回は聴いてほしいですね」

テツヤ「1回聴けば楽しくなりますから」

児玉「アルバムを聴いていただいたら、SNSとかで感想を言ってください。僕らが喜びます(笑)」

洲崎「Runny Noizeの“ズ”はzですよ! 間違えるとエゴサ(エゴサーチ)できないんで、よろしくお願いします(笑)」

1曲1曲に想いが込められた新アルバム『Thank God It’s Runny’s Day』の楽曲は、4月22日(水)配信予定です。