トヨタ、新型『ハリアー』発表。TNGAプラットフォーム採用で乗り心地と走りを両立

 4月13日、トヨタはフルモデルチェンジを果たした新型『ハリアー』を公開し、2020年6月頃より発売すると発表した。

 トヨタ・ハリアーは、初代モデルが1997年に発売されて以来、従来のカテゴリーにとらわれない“都市部での使用を前提とした、ファッション性も高く多彩な用途にも対応可能なSUV”として、都市型SUVという新たなジャンルを切り開いてきた。

 今回発表された新型ハリアーは、見て、乗って、走り出した瞬間に心に響く感性品質が重視され、実用性や数値ではなく、人の心を優雅に満たしてくれる存在が目指されたという。

 ハリアーの特徴ともいえる、シンプルながらエレガントさと逞しさが融合したクーペフォルムは、絞り込まれたキャビンとスポーツカーのように左右に張り出したホイールハウスが組み合わされ、さらに流麗でスタイル良く進化。

 フロントのデイライトには、流れるような連続性を持たせ、二重のL字型に発光する“シグネイチャーランプ”が採用され、リヤは横一文字に光るテールランプが特徴的なデザインの新型ハリアー。

“都市型SUV”というジャンルを生み出したトヨター・ハリアー
サイドビューはシンプルながらダイナミックなデザイン
クーペキャビンと左右に張り出したホイールハウス、テールライトでひと目で新型ハリアーとわかる

 馬の鞍がイメージされた幅広のセンターコンソールが目に飛び込んでくるインテリアは、さらに心地よく、上質な空間が演出された。電動シェード付のパノラマルーフには、トヨタ車として初めて調光ガラスが用いられ、調光時には障子越しのような柔らかい光が差し込んでくる。

 クルマの骨格となるプラットフォームには、トヨタの新世代プラットフォーム『TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)』が採用。これによりボディの高剛性化と低重心化が図られ、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りが両立された。

 フロントがマクファーソンストラット、リヤがダブルウィッシュボーンとされたサスペンションは、徹底的な走り込みとチューニングを重ね、前後のジオメトリを最適化。さらに極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保したショックアブソーバーが採用されたことにより、接地感のあるフラットな乗り心地が実現されたという。

 その他、予防安全パッケージ“Toyota Safety Sense”や、トヨタ車として初採用された走行中の前後方向録画が可能なデジタルインナーミラーなど先進装備も搭載。また、ハイブリッドモデルにはAC100V/1500Wのアクセサリーコンセントが設定され、電化製品のほか、非常時には発電機としても使用可能だ。

 新型ハリアーの詳細や、グレード構成などはトヨタ公式の特設サイト(https://toyota.jp/harrier/new/?padid=fromtjptopmk-actsharriernew)まで。

馬の鞍がイメージされたセンターコンソールが特徴的なインテリア
落ち着いた雰囲気の室内空間
調光ガラスを採用した電動シェード付パノラマルーフ
二重のL字型に発光する“シグネイチャーランプ”
存在感を与える細く、鋭く、横一文字に光るテールランプ

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