芸歴26年のシャンプーハットが「上方漫才大賞」大賞受賞。「皆さんの前で漫才ができることを目指して頑張る」

芸歴26年のシャンプーハットが「第55回上方漫才大賞」を受賞した。「上方漫才大賞」は、上方演芸界で最も長い歴史を持ち、寄席、放送及びそのほかの舞台などで、年度を通じて最も活躍した者に贈られる伝統ある賞。過去には、夢路いとし・喜味こいし、横山やすし・西川きよし、そしてダウンタウンをはじめ、数々の実力派漫才師が受賞している。

4月11日に関西テレビで放送された「第55回上方漫才大賞」で演芸評論家・記者らによる審査会を経て大賞に選ばれたシャンプーハットは、「めっちゃうれしいです!」と声をそろえて喜んだ。2012年に奨励賞を受賞してから8年を経ての大賞受賞となる。

シャンプーハットは、1976年大阪府高槻市出身のこいでと、1975年大阪府堺市出身のてつじが、1994年 11月に結成したお笑いコンビ。こいでは「今日一つ夢がかないました」と笑顔。ツッコミのない独特のスタイルで、世間では「W(ダブル)ボケ」とも言われるシャンプーハットの漫才。こいでは「正直、『漫才大賞をなかなか取れない理由はそのスタイルじゃないか、漫才大賞用に漫才を1本作った方がいいんちゃうか』っていうアドバイスももらったりしたんですよ。でも『このスタンスで取らんと意味がないな』と思っていたので、それを認めていただいたのが、すごくうれしいです」と万感の思いを明かした。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、大阪・オリックス劇場からの生放送を中止することになった今年の「上方漫才大賞」。本来なら観客の前で漫才を披露する予定だったが、てつじは「2人で泣きながら、これまでのことを思い出しながら漫才しようとか、色々考えてました。今回いただいてうれしいですけど、また2回目・3回目の大賞を取って、皆さんの前で漫才ができることを目指して頑張ります」と新たな目標を掲げた。

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