スマホかざせば…難攻不落の岡城 AR使って再現、竹田市がアプリ【大分県】

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石垣に向けるとCGで3層の天守などが再現される。サービス開始は5月中旬となる見込み=竹田市竹田
城跡内には28カ所のチェックポイントを設置。スマートフォンのカメラで読み取ると案内映像が流れる

 【竹田】竹田市は国指定史跡の岡城跡で、AR(拡張現実)技術を使って本丸や二の丸などを再現するサービスを始める。スマートフォンのアプリ「岡城時空散歩」を起動させてかざすと、当時の様子が分かる仕組み。難攻不落の堅城として名高かったかつての姿を知ってもらい、魅力を高めるのが目的だ。

 本丸などの建物は明治政府の廃城令により1874年に取り壊され、今は残っていない。

 アプリのダウンロードは無料。城跡内の28カ所あるチェックポイントに設置した看板をスマホのカメラで読み取ると案内映像が流れる。石垣に向けると立体CGのデータと合成。画面上に大手門や3層の天守などを映し出す。

 映像に登場するガイドは伝統工芸品「姫だるま」をイメージしたキャラクター。英語や中国、韓国語にも対応している。料金徴収所には、貸し出し用のスマホを5台準備する。

 事業費は約8千万円。国の文化資源活用事業費5千万円を活用した。二の丸跡にある休憩施設には、大型の液晶タッチパネルを新たに設置。岡城跡の立体的な映像をさまざまな角度から見ることができる。

 サービス開始の時期は新型コロナウイルスの影響で当初予定より遅れ、5月中旬となる見込み。

 市まちづくり文化財課の古田卓課長(56)は「岡城の歴史的価値や魅力を多くの人に知ってもらい、観光客の増加につなげたい」と話している。