【内田直樹コラム】早速、オンライン診療を行いました

早速、オンライン診療を行いました。

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1件目はいつも外来でみてる方。
もともとは外来に来ていただく予定でしたが、感染拡大もありオンラインに切り替え。
患者さんは95歳の男性ですが、スマホ越しの診察でも違和感ないご様子でした。

それから3件の臨時往診をオンラインで。
いずれも発熱のご相談。
2件は当院看護師が訪問し、1件は外部の訪看さんに行ってもらいオンライン診療を行いました。
いわゆる、D to P with Nの形ですが、これがかなりよかったです。
患者さんと話し顔色を見たりするだけでなく、看護師さんが聴診での呼吸音や脱水所見の評価もしてくれました。そのうち1件は、診察の所見とオンラインで聞いた施設職員さんからの情報をもとに誤嚥性肺炎と診断し、採血と抗生剤の点滴の指示を行いました。

一方で、現場に看護師さんがいない状況だと、かなり得られる情報が限られるように思います。
疾患の状況などによって、様々使い分けてみようと思います。

内田 直樹

医療法人すずらん会たろうクリニック(福岡県福岡市東区)院長、精神科医、医学博士。福岡大学医学部精神医学教室講師を経て2015年より現職。日本老年精神医学会 専門医・指導医、福岡市在宅医療医会 理事、日本在宅医療連合学会 評議員、認知症の人と家族の会福岡支部 監事、日本精神神経学会 専門医・指導医、認知症未来共創ハブ サポーター、精神保健指定医。著書「認知症の人に寄り添う在宅医療」(出版社: クリエイツかもがわ)

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