新型コロナウイルスの影響で客足が遠のいている五島市内の飲食店を支えようと、市民ら有志が、テークアウトや配達ができる店舗情報をまとめたサイトの設立に向け動きだした。掲載無料で、16日に開設予定。18日までに申請があった店舗一覧を新聞折り込みチラシで紹介する計画で、掲載を希望する店舗を募っている。
新型コロナの流行後、飲食店を訪れる人は五島でも激減。「売り上げが通常の半分以下」の店も少なくなく、感染リスクが比較的低いテークアウトなどを新たに取り入れる店も出てきている。
こうした店舗情報をまとめ始めたのが、昨年7月まで市地域振興部長だった東京都の主夫、塩川徳也さん（32）。福井県鯖江市の知人が、独自に構築したサイトのシステムを無料で公開していることを知り、五島でも応用できると考えた。塩川さんはITなどに詳しい五島市民4人に声を掛け、サイト運営や掲載店募集などで協力を依頼している。
サイト名は「TAKE OUT ごとう」。店舗ごとに、テークアウトか配達が可能なメニューの写真や価格、店の電話番号、営業時間などを掲載する。
塩川さんは「飲食は五島の経済を動かしている大きな産業の一つ。苦しい状況の中でも、店の情報を集めて市民が利用しやすくすることで、地域経済を守る手助けになれば」と話している。
掲載申し込みは原則、インターネットの専用フォームから。ネットでの申し込みが難しい人には、GOTOパソコン専門店（江川町）が無料で対応する（来店の際は事前予約が必要）。サイト開設後も随時、掲載申請を受け付ける。GOTOパソコン専門店（電0959.88.9138）。
