販売好調なSUV市場に向け急速なラインアップ拡充を図るトヨタ
最近はSUVの販売が好調だ。
特にトヨタ車では、2019年に発売されたミドルサイズの「RAV4」とコンパクトな「ライズ」が好調に売れている。2016年には「C-HR」も投入しているから、SUVのラインナップが充実してきた。
そしてトヨタのSUVの中で高級なポジションに位置する「ハリアー」が、2020年6月にフルモデルチェンジを行う。
4代目 新型ハリアーの正式発売日は2020年6月17日!? 都市型高級SUVとして飛躍的な進化を遂げる
4代目となる新型ハリアーは、2020年4月13日に価格以外の概要が明らかにされた。
筆者の独自取材によると、ハリアーの正式発売日は2020年6月17日(水)となるようだ。ただし今後、新型コロナウィルス感染拡大による影響が、トヨタの販売戦略や生産計画の今後にどこまで波及するか、現時点では不透明なところではある。
4月の時点で新型ハリアーの価格はまだ明らかにされていないが、販売店によると「5月15日頃から価格を明らかにして予約受注を開始する見込み」という。
新型ハリアーの基本的な性格は従来型と同様で、都会的なLサイズSUVとして進化する。ただしエンジンとプラットフォームは刷新され、安全装備も大幅に向上するから注目度は高い。
改めて振り返る、初代~先代(3代目)ハリアーの歴史
世界中に衝撃を与えた元祖高級SUV、初代ハリアー
トヨタ ハリアーが辿ってきた過去の経緯を簡単に振り返ってみよう。
初代ハリアーは1997年に海外版レクサスRXの日本仕様として導入された。乗用車のプラットフォームを用いた高級SUVという成り立ちはその後世界中で普及したから、初代ハリアーはいわば元祖のひとつと言っていいだろう。
ロングセラーモデルとなった2代目ハリアー
2009年、日本でもレクサス RX(RXとしては3代目)を扱うことになり、2003年にデビューした2代目ハリアーはそのまま10年ほど安定した販売を続けていた。
レクサスからは独立し、トヨタブランドの高級SUVとして独自進化を遂げた3代目ハリアー
その後、2013年に登場した先代(3代目)ハリアーは、ボディサイズを拡大したレクサス RXとは異なる、独立したトヨタブランド車になっている。
[筆者:渡辺 陽一郎]
トヨタ 新型ハリアー Z “Leather Package”(ハイブリッド) 主要スペック
■全長/全幅/全高:4,740mm/1,855mm/1,660mm
■ホイールベース:2,690mm
■トレッド:1,605mm(前)1,625mm(後)
■最低地上高:195mm
■車両重量:1,710kg(FF)1,770(4WD)
■最小回転半径:5.5m
■乗車定員:5名
■エンジン:直列4気筒直噴(A25A-FXS)
■排気量:2,487cc
■エンジン最高出力:131kW(178ps)/5,700rpm
■エンジン最大トルク:221Nm(22.5kgf・m)/3,600~5,200
■システム出力(FF/4WD):160kW(218ps)/163kW(222ps)
■トランスミッション:電気式無段変速機