世界で最も人気があるサッカーゲームの一つ「フットボールマネージャー」。何十万もの選手が再現されており、そのために各国にスカウトを置いているというシミュレーターだ。
プロのスカウトもそのデータを参考にしていると言われ、実際にモウリーニョの下で働いていたアンドレ・ヴィラス＝ボアスがこのゲームを使っていたことも明らかにされている。
信頼性が高い…と言われるフットボールマネージャーであるが、それでも若手の成長については予測を大きく外してしまうことも。
今回は『Squawka』から「フットボールマネージャーで高く評価されながら消えてしまった不思議な選手たち」をご紹介する。
エリック・トーレス
将来のメキシコを背負って立つ…と考えられたエリック・トーレスは、フットボールマネージャー12でとんでもないタレントになっていた。
2011年のU-20ワールドカップでグリーズマン、カリドゥ・クリバリ、アレクサンドル・ラカゼットを擁したフランスを撃破したチームで、彼は輝かしいプレーを見せていた天才だったからだ。
27歳になった今、メキシコ代表では7試合しか出場しておらず国内のティフアナでプレーしている。
アドリアン
素晴らしいタレントの宝庫であるブラジルの中で、フットボールマネージャー13ではこのアドリアンが筆頭の新星だった。ユース代表で大成功を収め、フラメンゴで若くして活躍した。
しかし2014年からローン移籍したカリアリ、リーズ、ナントで成功できず、スイスのシオンへ。結局昔ほどのプレーは見せられないまま、今年はブラジル2部のアヴァイーに貸し出されている。
クーマ・ババカル
フットボールマネージャー10では、他のあらゆるティーンエイジャーとは異なるレベルの選手として扱われた「ビースト」だった。その評価は「世界最高の選手になるだろう」といえるものだった。
彼はそれから一貫してイタリアでプレーし続けているが、今のところサッスオーロからレッチェに貸し出されているという立場だ。
ガイ・アスリン
16歳でイスラエル代表にデビューし、バルセロナのユースで「次なるメッシ」と呼ばれたウインガー。マンチェスター・シティでの挑戦に失敗すると文字通り旅人となり、様々な国を渡り歩いた。
28歳になった現在はルーマニア2部のポリ・ヤシに所属しているが、今季はわずか3試合しか出場していない。
ヤヤ・サノゴ
育成の名門オセールでデビューしたとき、その衝撃は凄まじいものだった。フットボールマネージャー11では世界でも最高クラスの伸びを見せるタレントであったサノゴ。
アーセナルに移籍したときはヴェンゲルの下で期待に添うだけの成長を遂げるかと思いきや…最後まで眠れる獅子のままだった。現在はフランス・リーグアンのトゥールーズに所属している。
ドリア
フットボールマネージャー14の「ナンバーワン若手センターバック」だった。闘争心あふれる守備を特徴としていたブラジル人DFは、トゥーロン国際大会で2年連続キャプテンを務めて連覇を果たした。
欧州に進出したのはフランスの名門マルセイユだったが、結局ほとんど力を発揮できず。現在はメキシコのサントス・ラグーナでプレーしている。
ジョエル・バレンシア
エクアドル出身の若手は、サラゴサの下部組織から昇格したときには非常に人気のあるウイングだった。トリックスターであり、非常にスピードがある小柄な選手だった。
フットボールマネージャーではもちろんすごい能力に成長する存在だったが、サラゴサで全く成功できず。スロバキアとポーランドを経て、現在はイングランド2部でプレー。
ウェリントン・ネン
フットボールマネージャー13が発売されたころ、フィゲイレンセとフルミネンセの両方で活躍した天才ウェリントン・ネンはとんでもない伸びを見せるタレントとして知られていた。獲得しないのはバカだと言われるほど。
それを現実に獲得したのがシャフタール・ドネツクだったが、実際にはそれほど伸びなかった。
ライアン・ゴールド
ダンディー・ユナイテッドの下部組織で育成されてプロデビューしたあと、フットボールマネージャー14でスーパースター候補生として評価された「スコティッシュ・メッシ」。
2014年にスポルティング・リスボンへと移籍し、田中順也ともともにプレーしいい連携を見せたものの…それ以上の飛躍は遂げられなかった。24歳になった現在、ポルトガル2部のファレンセに所属。
リッチモンド・ボアキエ
世界で最も素晴らしいストライカーに成長すると考えたのはフットボールマネージャーだけではない。多くのゲームが彼に高い数値を設定した。ジェノアのアカデミーで育ったエリートは、ユヴェントスへのステップアップを果たした。
ただそこでの厳しい競争は彼のキャリアに悪影響を与えた。現在はセルビアの名門ツルヴェナ・ズヴェズダに所属している。
