ガスリー「レッドブルはフェルスタッペンのために“オーダーメイド”されたようなチーム」

 2019年F1シーズン前半をレッドブル・ホンダで戦ったピエール・ガスリーが、レッドブル・レーシングはマックス・フェルスタッペンのために特注されたようなチームであると語った。

 レッドブルのジュニアドライバーだったガスリーは、2017年第15戦マレーシアGPでトロロッソからF1にデビュー、翌年同チームでフル参戦した後、2019年にレッドブル・レーシングへの昇格を果たした。しかしチームが期待するようなパフォーマンスを見せることができず、サマーブレイク後のベルギーGPからトロロッソに戻されることとなった。

 2020年にトロロッソの後身アルファタウリに残留したガスリーは、最近のインタビューで、レッドブルで走ることの難しさについて語った。

「レッドブルは彼(フェルスタッペン)のためにオーダーメイドされたようなチームだ。ドライバーなら誰もが、そういうチームで走りたいと思っている」とガスリーはAutosprintに対して語った。

「F1はチームスポーツだ。チーム全体のパフォーマンスが優れていなければ勝つことはできない」

「全員がそういったサポートを必要としている。自分のパフォーマンスを自分だけの力に頼ることはできない。チームメンバー全員が全力を尽くす必要があるんだ」

 2019年シーズン後半、ガスリーはトロロッソで復調し、ブラジルGPで2位表彰台を獲得するなど好成績を挙げた。ガスリーは、2020年にレッドブルから再度起用されていたら、昨年よりもいい仕事ができたはずであると自信を示している。しかし今は、アルファタウリと共にいい成績を出すことに集中しているという。

2019年F1第20戦ブラジルGP 表彰台に上がったマックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリー、ルイス・ハミルトン

「レッドブルに戻れていたとしたら、その間にたくさんのことを学ぶことができただろう。はるかにうまくいっていたはずだ」とガスリーは言う。

「少なくとも今シーズンは、アルファタウリでレースをすることに気持ちを集中させている。すべてのエネルギーをそこに注いでいるんだ」
「そして何が何でもF1にとどまりたい」

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