『ele-king臨時増刊号 山本太郎から見える日本』今こそ政治が問われるとき──本日4月15日発売!

本日4月15日、(株)Pヴァイン/ele-king books は『ele-king臨時増刊号 山本太郎から見える日本』を刊行する。

昨今猛威をふるう新型コロナウイルスは、現代社会のもろさを露呈させると同時に、各国のリーダーたちの力量もまたあらわにしている。この2ヶ月で状況は急変していますが、日本の抱える問題は以前から変わっていないように見える。医療や福祉、低賃金や非正規雇用など、格差社会における貧困と不平等は、むしろより深刻になりつつあるのではないだろうか。

去る2019年、かつてないほどの躍進を遂げた山本太郎とれいわ新選組。彼らの強く主張する消費税廃止や反緊縮といった政策は、まさにいま与野党ふくめ大きなトピックになっている。

本書は山本太郎の評価すべき点と注意すべき点の両面を見すえつつ、彼を入り口に、このタイミングだからこそ知っておきたい日本の政治・経済・社会・文化について、さまざまな角度から検討、複数の見解を呈示している。

山本太郎本人をはじめ、内田樹(政治・教育・文化)、宇都宮健児(貧困・福祉)、松尾匡(経済)、宮台真司(思想・文化)、望月衣塑子(メディア・ジャーナリズム)、渡辺照子(非正規雇用・女性労働)ら識者たちのインタヴューを掲載。コロナ禍を受け「国民1人20万円給付」を打ち出した山本太郎の政治思想の核心とともに、今の日本の状況について考える良きヒントが得られるはずだ。

目次

◆INTERVIEW

山本太郎

政治家・山本太郎はどこから来て、どこへと向かうのか

内田樹

みんなが正しいことを言うけれど、そこには笑顔がない。もっとふざけた人がいていい。

宇都宮健児

「人にやさしい政治」を実現するには?

宮台真司

社会がつまらないんじゃない、お前がつまらないんだ!

望月衣塑子

一人ひとりの記者が声を上げていけば、いつかその声は連鎖を生み「社会変革」につながる

松尾匡

「生きているだけで価値がある」に行き着くための経済学

渡辺照子

諦めて生きるには人生は長い。でも諦めないでなんとかしなきゃと思うと、人生の時間は限られている。

◆COLUMN / TALK

斎藤幸平

山本太郎はポピュリストなのか?

高島鈴

TikTok的、あまりにTikTok的な──「若者の政治的無関心」をひらく

白石嘉治

山本太郎と「知性」の再開のために

松本哉

昔ながらの民衆の生き方をすることが、カネばかりの資本主義社会へのいちばんの抵抗になる。

Mars89

ぼくらはバンクシーが描いたネズミかもしれない。社会にいるのに無視された存在かもしれない。それを可視化すること。

沖野修也

311以降の日本は現実を直視できないでいる。山本太郎が嫌がられるのはその現実を言うからでしょう。

マシュー・チョジック

どうか日本はアメリカを真似しないでほしい。アメリカ式で進めていったら、日本も大変なことになります

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