「テレビ野郎ナナーナ」ビビる大木×温水洋一×つぶやきシローにインタビュー! シーズン3なのに“ないない尽くし”で番組への愚痴が止まらない!?
CGアニメクリエーター・ 文原聡さんが手がける短編アニメで、低予算にあえぐ貧乏テレビ局「テレビナナーナ」の撮影クルーの探検を描く「テレビ野郎ナナーナ」(テレビ東京)。2018年のシーズン1、19年のシーズン2に続いて、20年4月16日からシーズン3となる「テレビ野郎ナナーナ 怪物クラーケンを追え!」の放送がスタートします。メインキャストはこれまでと同じで、熱血ディレクター・七岡の声をビビる大木さん、いつも不安そうなカメラマン・七森の声を温水洋一さん、ブツブツ文句が多いAD・七山の声をつぶやきシローさんが担当します。
今回は、番組収録後のお三方にインタビューを敢行。裏話から、番組への愚痴(!?)まで、たっぷり語っていただきました!
── 本日の収録の感想をお聞かせください。
大木「基本的にはシーズン1から収録の雰囲気は変わらないです。シーズン1の感じを2、3と引き続きやっている感じですね」
温水「シーズン1の収録の時だけ時間がかかりましたけど、最近は早く終わりますよね。いつもより内容が盛りだくさんでしたけど」
つぶやき「テンポもよかったね。あとはもう流れ作業です(笑)」
── 収録を見学させていただいたのですが、アドリブがたくさんありましたね。
温水「大木さんとつぶやきさんのアドリブ合戦ですよ」
つぶやき「そんなこともないですけどね。でも、あれだけやっても基本的には使われないんですよね…」
大木「面白いところもいくつかあったと思うんですけどね」
つぶやき「尺が短すぎて入らないんだろうね。でも、誰を笑わせたいのか分からなくて、無駄な仕事をしている感じがいいよね」
── 今回は、スペシャルゲストも出演されるようですが…。
温水「唯一のゲストですよ」
大木「そうですよね、唯一の。まだ言えないみたいですが」
つぶやき「お金がなくなっちゃったの…」
── ゲストを呼ぶお金がないということですか…?
大木「そう。シーズンを重ねることに予算がなくなるという謎のシステムなんです。人気が出たからお金が増えたなんてことは1度もないです!」
温水「3人だけで頑張らないといけなくなりましたよ」
つぶやき「肝心の小林史憲プロデューサーは、向こうでお菓子を食べているから聞いていないもんね。僕たちに任せておいて!」
大木「もしかしたら、あの人がお金を抜いているんじゃないか…? こんなに予算がなくなるものかな?」
つぶやき「そんな悪徳プロデューサーだったの!?(笑)。でも、前回は井森美幸さん、藤波辰爾さん、石坂浩二さんが出演してくれたのにね」
温水「テレビ東京ゆかりの方々がゲストで出てくださいましたね」
つぶやき「その分、番組特製のTシャツ作りにお金をかけるんだもん」
大木「しかも、お金がないのにクリーニングにお金かけてる」
つぶやき「だから、俺は自分で持ち帰って洗濯しているの。あとはTシャツが交ざってしまって、間違えてほかの人のものを着てしまったらいやでしょ?(笑)」
温水「意外と潔癖なんですよ」
── お金のことを考えないとしたら、今後どんな方に出演していただきたいですか?
つぶやき「ブラッド・ピットです」
大木「ブラピは何役ですか(笑)。本人役ですか?」
温水「ナナピみたいになるね」
── (笑)。日本の芸能人の方だと…?
つぶやき「平野レミさんとか面白いんじゃない? でも、ここでいろいろな案を出しても、肝心の制作の人は聞いてないから。記事にならないと読まないから」
大木「下手したら、小林プロデューサーは読まないんじゃないですか?(笑)」
温水「個人的には松重豊さんに出ていただきたいですね。テレビ東京のドラマ『孤独のグルメ』に出演されていましたから。ギャラが出せるか分からないですけど…」
つぶやき「温水さんで十分ですよ」
温水「いやいや! 松重さんが出演してくれたらうれしいです」
── 収録以外では、皆さんでどんな話をされているのでしょうか?
温水「相変わらず、スポーツの話が多いですよね。シーズンにもよるけど、野球のピッチャーの話とか。お二人がものすごく詳しいんですよ」
つぶやき「いつもは休憩時間に弁当が出るから3人で食べながら話していたんだけど、ついにお弁当も出なくなっちゃったの」
大木「とうとうシーズン3では『お昼ご飯を食べてから来てくれ』って言われて」
つぶやき「『12:30集合にさせて弁当を出さない』というパワハラを受けているんです(笑)」
大木「そうやって細かく削減してるんですよ」
温水「見えないところでね」
── 今日も各自でお昼ご飯を食べて来られたのですか?
大木「家で食べてきましたよ」
つぶやき「音を収録しているから、おなかが鳴ってしまうと迷惑がかかるじゃないですか? そこはプロなので(笑)」
── 貴重な裏話、ありがとうございます(笑)。先ほど、つぶやきさんが潔癖というお話もありましたが、共演されて新たに発見した互いの意外な一面などがあれば教えていただけますか?
大木「つぶやきさんが意外とせっかちですね。集合時間通りにスタジオに行くと、もうつぶやきさんが来ていて文句を言ってくるんですよ(笑)。だから、温水さんと僕は集合時間よりも少し前にスタジオの近くの喫茶店で待機しているんです」
温水「でも、集合時間よりも15分くらい前に行ったら、その日はつぶやきさんが一番遅かったんです!」
つぶやき「そんなことないよ! みんなが来ているなら収録を始めようよってことですよ」
大木「あとは、つぶやきさんは収録を『巻け巻け』って言っているくせに、予定より早めに終わっても帰らないんですよ」
つぶやき「みなさんを見送って、掃除してから帰りたいの(笑)」
── つぶやきさんの新たな一面が(笑)。「ナナーナ」は海外でも同時配信されるなど、どんどん広がっていますが、今後の展望はありますか?
つぶやき「だんだん予算が削られているけれど、シーズン4に行きたいですよね。でも、ギャラが払えなくて誰か1人が欠けるかも…。温水さんのギャラが高いから…」
温水「そんなことない!」
大木「それか、つぶやきさんのギャラをもう少し下げるかですね」
つぶやき「さらに!? 俺3人の中で絶対一番安いんだよ(笑)。どちらにせよシーズン4に入ってほしいですよね」
── やはり、予算の問題ですね…。
大木「でもさ、海外でも配信をしているのに予算がなくなるというのはなぜなんですかね?」
温水「航空会社のソラシドエアともタイアップしていますしね」
つぶやき「もしかして、シーズン4に向けて貯金しているのかもしれない。それで、キャストを全員一気に変えて売れっ子ばかり出すのかもしれない」
大木「あるかもしれないね」
つぶやき「どちらにせよ、やり続けることがいいことだと思いますね」
── それでは、最後に番組の見どころも含めて、視聴者にメッセージをお願いします!
つぶやき「『ナナーナ』は何話からでも見られますからね。別に見てもらわなくても…」
大木「せめて見てもらいたいですけど(笑)。ただ、究極はそこかもしれないですね。見てもいいし、見なくてもいい内容…。それくらい気軽に楽しめて、テレビをつけたままにしていたら面白かったみたいな雰囲気がありますよね」
温水「ネット配信でも、シーズン1から見られますからね」
つぶやき「試しに1回見てもらって、あまり面白くなくて我慢できなかったら無理して見なくてもいいです」
大木「それくらいゆるく見ていただいて(笑)」
── ありがとうございました!
今回、アフレコの様子も拝見したのですが、3人の息がぴったりと合ってスムーズに収録が行われているのが印象的でした。一番驚いたのは、監督の『スタート』という声がなく、しれっと始まって収録されていることです。だからこそ緩い雰囲気で、アドリブがたくさん出てくるのかと感じました。どんどん繰り広げられるアドリブに大爆笑間違いなしなので、皆さんも注目しながら「テレビ野郎ナナーナ 怪物クラーケンを追え!」をぜひご覧ください!
【番組情報】
「テレビ野郎ナナーナ 怪物クラーケンを追え!」
テレビ東京
日曜 午後7:53~7:58
テレビ東京担当 岡安楓