外出自粛期間だけど投票は行かないと!【3】目黒区長選は、現職と新人の三つ巴の戦い

4月12日に告示された目黒区長選には、立憲民主・共産・社民・地域政党「生活者ネットワーク」が推薦する新人の山本紘子(やまもと・ひろこ)氏(43)、日本維新の会で新人の田淵正文(たぶち・まさふみ)氏(61)、自民・公明が推薦する現職の青木英二(あおき・えいじ)氏(65)の3名が立候補しました。投開票は4月19日に行われます。

今回は青木区政の是非、子育て支援策、災害対策などが争点と考えられます。

生命、財産、幸せを守り続けるため、スピード感ある区政を。新人 山本紘子氏

山本氏は広島県広島市出身、埼玉大学卒業、東洋大学院公民連携学修士修了。現在は東京工業大学院環境社会理工学部博士課程後期に在籍しています。外資金融企業にITエンジニアとして務め、結婚後に健康管理士の資格を取得しました。2015年の目黒区議選に初当選、2019年に再選しました。

山本氏は自らのホームページにて政策「3つの約束」を公表しています。

◎つながる区長へ
-LINE で双方向の情報発信を-
LINEを通じて情報発信をするために、目黒区のLINE 公式アカウントを開設し、区政情報から災害時の緊急情報まで総合的に発信します。リアルタイムに区民の声を受け取れる双方向性もLINE のメリットであり、各種行政手続きにも活用できます。もちろん、スマホを持たない人に対する配慮、そして情報発信をLINEのみに頼ることのリスクにも対処し、持ち寄りランチ会など懇談の場も作ります。

◎児童虐待ゼロのまちへ
-ゆるふわサポートから 児童相談所まで-
虐待を芽から摘むためには、さりげなく相談でき自然に寄り添える、ゆるふわサポートから、最後の砦となるゲートキーパー的な役割まで担える、一貫した体制が必要と考えます。そこで身近な児童館や図書館に、子ども家庭支援センターを組み込んでいき、それらの拠点としての児童相談所を設置します。

◎学校給食の無償化へ
-目黒区からスタートを!-
子どもたちが安心して目黒区の美味しい給食を食べられるように、学校給食の無償化をスタートさせます。既に全国80の自治体で実施しており、首都圏においては目黒区が先陣を切りたいと思います。無償化によって、未納問題や学校現場での集金業務にまつわる無用な事務負担を取り除けるうえ、子育て家庭にとっては年間約5万円の負担軽減となり、大きな少子化対策にもなります。

・情報公開を大切に、新型コロナウイルス対策に全力を尽くします。
・広島市との自治体連携強化で、目黒区で平和学習を進めます。
・高齢者の笑顔があふれる長寿・健康・生きがいの街づくりを進めます。
・認知症トラブルに備え、目黒区が個人賠償責任保険を契約します。
・障害がある人もない人も、地域で共に生きる社会を目指します。
・都市型災害に備えて、防災・減災対策を迅速に実行します。
・ペットは家族。災害時に一緒に避難できる体制を整備します。
・起業支援を進め、気軽に使えるワークステーションをつくります。
・都の助成に加え、目黒区独自の不妊治療助成を復活させます。
・世田谷区・渋谷区に続き同性パートナーシップ制度を創設します。 ほか

医師としての目線で、経済と命の危機を乗り越える区政を。新人 田淵正文氏

田淵氏は岡山県岡山市出身、東京大学医学部医学科卒業。国家公務員等共済組合東京共済病院内科、同内科医長を経て、中目黒消化器クリニックを開業しました。開業後、東京女子医大非常勤講師、東京大学医科学研究所講師、東京大学腫瘍外科講師、内閣府独立行政法人日本医療研究開発機構客員調査員を歴任。現在は日本消化器内視鏡学会会員・指導医、医療法人社団至楽生会理事長、中目黒消化器クリニック院長、がん撲滅の会理事長を務めています。

田淵氏は自らのホームページにて以下の政策を公表しています。

1.医師の力で、新型コロナウイルス対策を強力に推進する!

・保健所機能を高め、医療機材支援など病院を強くし、区民の命を守る。

・マスクの備蓄2,000箱を、区民総人口にあたる28万箱に増やす。

・大阪府が先導する「入院フォローアップセンター」を東京都と協同して導入し、新たな患者取り扱いアルゴリズムによって医療崩壊を防ぐ。 ほか

2.身を切る改革。区長給料等を30%カット、退職金は全額カット!

・区長退職金約1,900万円の返上。給料等は30%削減。

※4年間の給料等と退職金で、東京都知事約1億円、目黒区長約9,500万円は高すぎる。ちなみに大阪府知事は約6,800万円。

※維新の国会議員は20%、地方議員は10%以上返上寄付している。

3.多選禁止で区長選と区議選は同日選にする!

・多選禁止を実践し、区長選と区議選を同日選にして、更に約7,000万円の予算を捻出する

4.もっとワクワク、経済活性化を進める!

・目黒川船入場を京都の川床のような料理店街にし、更に釣り場にもする。

・山手通りに、憩いの中目黒テラス•スクエアを作る。

・山手通り、目黒通り、環7通り沿いの容積率緩和を地区計画のもと都と進める。

5.IT技術をフル活用し、行政改革と防災対策を徹底する!

・AIやRPAの導入を早め、事務量を大幅に削減する。

・WiFiや充電環境を早急に整備し、災害時の情報も、SNSで正確に早く区民に伝達する。

 

これからも23区トップクラスの「住み続けたいまち」の持続を。現職 青木英二氏

青木氏は目黒区生まれ、慶応義塾大学経済学部卒業。1983年から1991年まで目黒区議を、1991年から1993年、2001年から2004年まで東京都議を務めました。2004年の目黒区長選に初当選、以降4期連続当選しました。今回は5期目への挑戦となります。

青木氏は自らのホームページにて以下の政策を公表しています。

第1 新型コロナ対策・子育て・教育・福祉・健康、アクションプログラム
<新型コロナ対策・マスク等備蓄強化・相談窓口の 充実・緊急融資、子育て・教育・ 福祉・健康、アクションプログラム>
マスク等の備蓄強化、相談窓口や中小企業への緊急融資の充実など新型コロナウイルス対策、切れ目のない子育て支援、特養ホーム・障害者施設の増設と学校教育環境の改善・充実を図ります。

第2 まちの安全・安心、アクションプログラム
<風水害対策・避難所・地域防災力の強化、通学路の安全確保>
多発する台風やゲリラ豪雨など風水害への備え・情報発信力を高めるとともに、避難所における環境改善(スマホ電源、女性や弱者への配慮)など災害時の区民の安全を守ります。自転車マナー向上・ブロック塀や危険個所の点検等により通学路における幼児・児童の安全・安心を確保します。

第3 環境問題、アクションプログラム
<高濃度酸素溶解水供給による目黒川水質浄化、受動喫煙対策>
目黒川に東京都と高濃度酸素溶解水供給施設を整備し悪臭対策など水質浄化を図ります。屋内型喫煙所による受動喫煙対策の推進など、まちの環境改善を進めます。

第4 行財政改革、アクションプログラム
<IT活用による業務改善・区有施設見直し>
AIをはじめとするITの活用による業務改善・行政のデジタル化によるペーパーレス化を進めるとともに、区民センターなど施設の更新計画・学校施設の計画的更新計画の具体化を進めます。

 

緊急事態宣言が出ても、選挙はあります!(延期の可能性もあり!)

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