重慶両江新区:内陸部開放の主要な機会をとらえる

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【重慶(中国)2020年4月16日新華社=共同通信JBN】重慶両江新区管理委員会によると、Chengdu-Chongqing Economic Circle Industry Service Summit(成都・重慶経済圏産業サービスサミット)が3月25日に重慶両江新区で開催された。デジタル経済の新しいビジネス形態などの話題が、地元政府、企業、産業組織によりオンラインで議論された。Beijing-Tianjin-Hebei Coordinated Development Region(北京・天津・河北協調開発地域)、Yangtze River Delta Integration(長江デルタ一体化)、Guangdong-Hong Kong-Macao Greater Bay Area(広東・香港・マカオ大湾区)に続き、成都・重慶経済圏も中国の重要な地域発展戦略になった。国家的中心都市である重慶と成都を中核的地域に据え、中国は「一帯一路」構想と長江経済ベルト(Yangtze River Economic Belt)に基づき、西部地域に重要な成長の柱を開発する方針である。

中国内陸部の最初の国家級開発・開放新区である重慶両江新区は2020年に設置10周年を迎え、成都・重慶経済圏構想も同新区にとって新たな機会である。今年、新区は高水準の開放性でパンデミックの影響を最小限に抑えるため、COVID-19の予防と管理、経済社会的発展を調整する。両江新区では現在、指定規模以上の企業と外資企業が全面的に生産を再開している。産業化と開発のクラスター化によって下振れ傾向に耐えている企業もあり、これは支援システムと物流のコストを削減し産業チェーンとサプライチェーンの柔軟性を維持した。

両江新区にあるBeijing Hyundai重慶プラントは、両江新区の支援でBeijing Hyundaiの海外CBU(完成車)輸出の責務を負い、同社は新たな生産とオペレーションのモデルを導入し、主要なインテリジェント生産ラインで迅速に生産を再開した。同社は122のアップストリームおよびダウンストリームの支援企業に生産の全面再開を促した。その中で、自動車業界にタイヤを供給するChongqing Hankook Tire & Technology Co., Ltdは、同社の世界8カ所の工場のうち最高額の投資を受けており、オートメーションと技術において最も先進的である。

現時点で、両江新区には自動車メーカー8社と数百社の中核的部品企業があり、巨大で複雑な産業チェーンを形作っている。主要企業の先導による産業チェーンとサプライチェーンの再開は、両江新区の自動車生産能力の加速に役立つ。その一方で、中央政府が推進する成都・重慶経済圏構想から非常に大きな機会が浮上した。重慶と中国西部への開放の窓である両江新区では、国際ビジネス環境は継続的に最適化され、新区は中国西部において海外からの重要投資先になった。

最近発表された2019年のChina Demonstration Base for Entrepreneurship and Innovationの第3者評価によれば、重慶両江新区は中国の全14地域の新区の中で第1位にランクされた。両江新区は定着した企業に優遇産業政策を提供し、これには免税、資産調整、人材雇用、企業から上場までの全過程をカバーする多数の革新的政策が含まれる。両江新区は今後、重要な世界の投資先になるために、ビジネス環境の最適化と高品質で効率的なサービスにより中国内陸部の開かれた入口を構築することに重点を置く。

詳細は公式ウェブサイトを参照:
http://www.liangjiang.gov.cn.

ソース:Chongqing Liangjiang New Area Administrative Committee