新型コロナウイルスの影響により、各国のサッカーシーンは前代未聞の休止状態にある。
そうしたなか、『Number』は「日本サッカー 希望の1ゴール。」という特集を組んだ。
そのなかで興味深かったのは、香川真司が参考にしているというイタリア代表MFジョルジーニョのPK。チェルシー公式がまとめた彼のPKシーンがこれだ。
キック直前に“飛ぶ”ことでGKを無効化!GKを先に倒しておいて、空いたコースに蹴り込んでいる。
このPKに対して、ハダーズフィールドFWスティーヴ・ムニエは「おかしい。彼はPKを蹴る前にジャンプをしており、GKはすでに体を落としていた。なぜ主審が蹴り直しにしなかったのか理解できない」などと抗議。
ただ、ルール上は「競技者が一度助走を完了した後、ボールを蹴るためにフェイントをするのはアウト(ただし、助走中のフェイントは認められる)」と規定されており、ジョルジーニョは蹴る前に止まっておらず、助走のリズムを変えているだけと見なされているようだ。
『Transfermarkt』によれば、ジョルジーニョはこれまでに20本のPKを決めており、失敗は1度だけだそう(PK戦除く)。
その唯一の失敗シーンがこれだ(以下動画1分32秒~)。
GKシモーネ・スクッフェトは最後まで我慢して、蹴られたシュートに反応してセーブ!
ただ、この時はジョルジーニョのジャンプの滞空時間が短いため、フェイントが効いておらず阻止されてしまったように見える。
これは2017年に行われたセリエA第14節ウディネーゼ対ナポリ戦でのシーン。ただし、ジョルジーニョがこぼれを蹴り込んでゴールにはなっている。
なお、香川のPK秘話はおもしろいので、是非Numberの紙面でチェックしてほしい。