強風で転倒1人軽傷 神奈川県内荒天 複数の土砂崩れ

吹き付ける強風と雨粒に苦労しながら歩く姿が見られた=18日午前11時半すぎ、JR桜木町駅前

 18日に荒天に見舞われた県内では、各地で土砂崩れなどの被害が発生した。神奈川県や茅ケ崎市消防本部によると、同市の70代男性が午前11時50分ごろ、市内で強風にあおられて転倒し、顔に軽傷を負ったという。

 小田原市消防本部によると、同10時45分ごろ、同市小竹の県道で道路脇の斜面から土砂が崩れ、路上に流出した。現場から約200メートルの区間は一時通行止めとなった。

 横浜市では市内4カ所で土砂崩れが発生。金沢署によると、正午すぎ、同市金沢区高舟台2丁目の住宅付近で斜面の土砂が幅約4メートル、高さ約1.5メートルにわたって崩れ、フェンスや植木鉢などを倒した。

 鎌倉市関谷では倒木で市道の一部がふさがれたほか、三浦市初声町高円坊では倒木によって県道がふさがれ、一時的に片側通行の規制が取られた。同市の一部地域、約1700軒では停電も起こった。土砂崩れは相模原市緑区、葉山町、湯河原町でも発生した。

 また、京急電鉄は午前8時ごろ、落雷の影響で信号に不具合が生じ、横須賀市内の上下線の一部区間で運転を一時見合わせた。JR御殿場線は正午ごろ、大雨により沿線の雨量計が規制値を超えたため、上下線の一部で運転を一時見合わせた。

 横須賀市の久里浜と千葉・金谷を結ぶ東京湾フェリーは、強風の影響で計10便を欠航した。

© 株式会社神奈川新聞社