“ハコスカ”“ケンメリ” R32、R33、R34、R35、「GT-R」の血脈を振り返る【MOTA写真館】

日産 GT-R NISMOクラブマンレーススペック

今回は歴代GT-Rを振り返り!

スーパーカー顔負けの存在感・スペックで、今や日産だけでなく、日本を代表するスポーツカーの1台であるGT-R。

その熱狂的なファンは、日本国内だけにとどまらず、海外にも多数存在します。

ここでは、そんな多くのファンを魅了するGT-Rの歴代モデルを振り返っていきます!

初代スカイライン2000GT-R(前期PGC10型/後期KPGC10型):1969~1972年

日産 スカイライン2000GT-R (KPGC10型)
日産 初代スカイライン2000GT-R(前期PGC10型/後期KPGC10型)

1968年の東京モーターショーに展示されたスカイラインGTに書かれていた「R380エンジン搭載車」の文字。R380と言えば日本初のプロトタイプレーシングカーであり、搭載されていたエンジンは200馬力ほどを叩き出す直列6気筒2リッターDOHCエンジンでした。そんなレーシングカー直系のエンジンを搭載したモデルこそ、翌年2月に発売された初代スカイラインGT-Rだったのです。

2代目スカイライン2000GT-R(KPGC110型):1973年

日産 2代目スカイライン2000GT-R(KPGC110型)
日産 2代目スカイライン2000GT-R(KPGC110型)

ハコスカ同様、直6DOHCの名機・S20型エンジンを搭載するも、オイルショック、排ガス規制に対応できず、発売期間は僅か3ヶ月、総生産台数は197台とごくわずか。現在では超希少なモデルの1台となっています。

3代目スカイラインGT-R(BNR32型):1989~1994年

日産 R32型スカイラインGT-R
日産 R32型スカイラインGT-R

当時行われていたツーリングカーレース「グループA」では4年間で行われた29戦で29連勝という金字塔を樹立します。

R32はスペック上では280馬力となっていますが、実際にはレース仕様の600馬力を想定して開発されました。

さらに、その後のマイナーチェンジでは、Vスペック(1993年)、VスペックII(1994年)が登場。フロントヘビーな弱点を補うため、前後輪のブレーキローターをそれぞれ大型化。ブレンボ製のベンチレーテッドディスクブレーキを装備していました。

4代目スカイラインGT-R(BCNR33型):1995~1998年

日産 4代目スカイラインGT-R(BCNR33型)
日産 R33型スカイラインGT-R

ニュルブルクリンクで行われた走行テストでは、先代R32で達成できなかった8分切りを達成するも、ボディの大型化が不人気を招きます。居住性の面では先代から改善されていましたが、従来よりのGT-Rファンからの評価はあまり芳しくありませんでした。

5代目スカイラインGT-R(BNR34型):1999~2002年

日産 R34型スカイラインGT-R
日産 5代目スカイラインGT-R(BNR34型)

他にも、スカイライン初の6速MTの採用やカーボンディフューザー、可変リアスポイラーといった意欲的なメカニズムも多数備えます。約3年と短い生産期間ながら2002年に有終の美を飾ります。

また、スカイラインGT-RはR34まで日本国内のみでの生産・販売だった為、海外でも「伝説のマシン」として今なお名を轟かせています。

6代目 GT-R(DBA-R35型)2007年~

日産 新型GT-R 2020年モデル 基準車

日産の持てる最高技術を注ぐ象徴的モデルとして、車名はそれまでの「日産 スカイラインGT-R」から、正式名称には日産の名を冠し、「NISSAN GT-R」と命名されました。

北米や欧州、ほかにも中東など世界中で販売され、発売から10年以上が経過した現在も年次改良による熟成が進んでいます。

次回の名車を振り返る【MOTA写真館】は!?

子供ころ憧れたスポーツカー、テレビドラマに出ていたあのクルマなど、実に多くのクルマたちが私たちの記憶の中に存在します。

MOTA写真館では、そんな懐かしいあんなクルマ、こんなクルマをプレイバック。

次回は、日産 フェアレディZ編をお届け予定!

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