複数のリング構造と明るい中心核をもつ棒渦巻銀河「NGC 2273」

【今日の天体紹介:棒渦巻銀河 NGC 2273】

NGC 2273」は、やまねこ座の方向約9360万光年先に位置する棒渦巻銀河で、1867年にスウェーデンの天文学者ニルス・ドゥネルによって発見されました。

直径10万光年程の大きさを持つNGC 2273は、複数の銀河を連ねるNGC 2273銀河群の中で最も明るい銀河として知られています。この銀河の特徴は、銀河の中心付近を包むリング構造と伸びた渦状腕による2つの擬似リングといった珍しい多環構造を持っています。更に、非常に明るい中心核を持つことからセイファート銀河に分類されるなど、2つの特徴を持っています。

また、明るい中心核の正体は超大質量ブラックホールなどの高密度天体によるエネルギー放出によるものと考えられており、中心部から銀河を美しく照らしています。

Image: ESA/Hubble & NASA, J. Greene
Source: HUBBLE/ Sci-news

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